動物と仲良く暮らすには、その動物の習性や身体的特徴を知ることが重要になりますね。
まずは、猫ちゃんの身体的特徴にまつわる豆知識をお届けします。
目:猫と言えば、大きな目。その瞳孔を広げれば、薄暗い場所でも光をたくさん取り入れられます。暗い場所で、よく猫の目が光るのを見たことがありますね。これは、網膜の後ろにあるタペタムという反射板が光を反射するためです。この反射板で跳ね返された光は、再度網膜を通り外へ出て行きます。その時に再度視神経を刺激する仕組みになっているのです。そのため、猫は人間の1/7の光があれば物を判別できると言われています。
耳:人間の耳の可聴範囲は、20ヘルツから20㌔ヘルツ。犬は、20ヘルツから40㌔ヘルツ。それに対して猫は、30ヘルツから60㌔ヘルツと言われています。これは、8メートル離れた場所の8センチしかない音源を75%の確率で聞き取れるレベルだそうです。また、猫は内耳の三半規管がよく発達していて、体のバランスを取るのが上手です。高い所から飛び降りても上手くバランを取り着地できるのは、柔らかい体とこの三半規管の発達のお蔭といえるでしょう。
髭:猫は、目の上、ほほ、上唇に髭がありますが、狩りのために使っているのは、上唇の髭だと考えられています。この髭は他の髭に比べて長く、自分の意志で動かすことができます。注意してみると、猫が獲物を狙う時には、上唇の髭が獲物の方を向いているのがわかるでしょう。
足:肉球は、忍び寄るためのクッションの役目をしています。
爪:狩りをする動物である猫にとって、爪は大事な商売道具です。猫の鋭い爪は、獲物をしっかりと押さえておくために使います。だから、猫は常に爪を尖らせておくために爪とぎを怠りません。いわば野生の本能であり、こればかりは(躾で)止めらせようとしても無理です。猫と快適に暮らすには、爪とぎ場所を必ず用意しておくべきです。
尾:長い尻尾は上手くバランスを取って素早く方向転換できる助けとなっています。しかし、尻尾が短いとバランスが取れないということではないようです。
歯:奥歯は、裂肉歯といい、呑み込める大きさに肉を咬みちぎるための道具です。猫は、咀嚼はせず、食べ物は丸飲みします。小さな前歯は、食事のためには使いませんが、キャットフードを食べ時には、この前歯でフードをすくい取っています。猫の食事、注意してみてみるといいでしょう。
舌:ギザギザの突起があります。この突起は、骨について肉をそぎ落とすために使われると言われています。またグルーミングをするときには、櫛の役目も果たします。
いかがですか?猫独自の身体的特徴、これらの豆知識は、より猫という動物を理解するための助けになると思います。
次は、猫のボディランゲージと心理についてです。
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