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2016年03月号

猫の躾は、”それをやらない習慣作り”

2016年03月14日 08:33 by K-Tamaki
2016年03月14日 08:33 by K-Tamaki

猫の身体的特徴・心理を理解したら、次は躾についてです。

キーワードは、「それをやらない習慣作り」”ビックリさせて止めさせる”ことです。

犬の躾は、オペラント条件付けを利用して、「これをすれば(しなければ)いいことが起きる」と学習させることが基本ですが、猫も学習させ、「これをやると何か(ビックリすることが)起きる・・・だからやらないほうがいい。」、このパターンを作り上げることです。食卓、机、パソコンなどに猫が乗ってしまったら、「ダメ!と大きな声を出して(ビックリさせて)押しのける」、これが一番です。これを繰り返すと、猫は、そのパターン(乗っかるとビックリすること起きる)を学習して、机、棚、パソコンなどに乗らない賢い子になります。

次に、カーテンによじ登りびりびりに、爪とぎで家具が傷だらけにならないために、キャットタワー爪とぎ器を用意しましょう。犬が散歩で走る(横に移動する)のに対して、猫は登り降り(縦に移動、上下運動)が運動の基本です。

キャットタワーを用意してあれば、喜んで昇り降りします。そして、もしカーテンによじ登ったら、ビックリさせて止めさせればOKです。

爪とぎ、これだけは猫の本能ですから、止めさせようとしても無理です。ビックリさせても止めません。だから、ペットショップで爪とぎ器を購入して、都合のよい場所に設置しましょう。そして、他の場所で爪とぎをしようとしたら、ビックリさせて止めさせ、(爪とぎ器の)設置場所に誘導すればよいでしょう。

最後にトイレの躾。これは犬と比較して楽にできるはずです。猫砂をいれたトイレを都合の良い場所に用意しましょう。猫は、清潔なトイレさえあれば自然にそこで排泄をします。トイレが上手くできない場合は、①トイレが汚い、②精神的に不安定、③病気などの原因が考えられます。もっとも注意すべきは、清潔なトイレであるのに排泄の形跡がない場合、この場合は尿路結石などの病気が原因であることがあるので、即、獣医さんに相談すべきです。

 えっ!?、咬まれるって!?

甘噛みで痛くなければ、それは、遊ぼうの合図なので大丈夫です。社会化を経験していれば(兄弟同士で甘噛みをして遊んでいれば)、決して人間が痛がるような咬み方はしないはずですから。もし、社会化が不十分なら、ビックリさせて止めさせることも必要ですが・・・まず大丈夫なはずです。

あとは、いわゆる猫ジャラシなどで狩猟本能を刺激するようにして遊んであげれば言うことなし

これで貴方も猫と快適な暮らしができるはずです。

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