まずは、この会社についてです。
この資料は、株主通信からの抜粋ですが、昨年9月に関東圏では「知る人ぞ知る」ペットショップジョーカーを運営する株式会社ジョーカーを子会社化して関東圏への進出を目論んでいることが書かれています。
ジョーカー、このペットショップは、1998年より他社に先駆けて一部店舗でゲージでの展示販売を中止して、広いスペースでの子犬・仔猫の展示に切り替えたことで知られています。子犬・仔猫の社会化を意識した販売方法への転換ですね。子犬・仔猫たちは、他の個体とじゃれあいながら育ち、自然に社会化トレーニングがなされています。ペットを求める私達にとってもありがたい販売方法ですね。
昨年度(平成28年3月期決算)実績で、会社の連結売上高は、約297億円。うちペット事業が、115億円(フード・商品等82億円、生体販売24億円、その他9億円)となっています。ペット関連事業の売上は、全体の38.8%を占めており、ジョーカーの売上がフルに寄与する今期では、さらにその比率は高くなることが予想されます。
(同じく株主通信から)昨年度は、広島、岡山市内で「わんわんフェスティバル」なる催しも開催していますし、ペット産業を事業の核と考えている会社といってよいでしょう。
動物愛護、殺処分ゼロが叫ばれている現在、ペットの生体販売に批判的な意見も見られます。しかし、ペットショップ自体は、愛護法を遵守して運営販売していれば、消費者への販売ルートとして広く認知されているものであり、その存在自体が悪というものではありません。むしろ、法令遵守で正しく運営されている会社が伸びていき、他社もその販売方法に追随するようになり、結果、誤った販売方法が是正される、そうあって欲しいと記者は考えています。
そのためにも株主として、客観的な観点から会社の法令遵守状況をチェックし、違反していれば是正を求めていくことが間接的には動物愛護にもつながっていく、そう考えているのです。
ペット事業にさらに力を入れようとしている株式会社リックコーポレーション。動物愛護法遵守で成長して他社のお手本になってもらいたいものですね。
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