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2016年10月号

トイレ&クレートトレーニング

2016年10月28日 20:54 by K-Tamaki
2016年10月28日 20:54 by K-Tamaki

さて、次はトイレ&クレートトレーニングについてです。

子犬を迎えて最初にもっとも苦労するのがトイレの躾かもしれませんね。

今月号の表紙でも述べていますが、子犬のトイレサイクルの目安は、月齢プラス1時間(例:生後3ヶ月の子犬なら4時間)ということを覚えておくとよいでしょう。

トレーニング方法としては、このサイクルを目安にトイレに誘導、きちんとできればおやつをあげることです。所定の場所にきちんとトイレができれれば、いいことが起きる、犬はそう学習します。もし、トイレに誘導してもしない場合には、30分ぐらい時間を置いて再度チャレンジしてみてください。これを繰り返せば、トイレの躾は上手くいくはずです。

「でも、私は一人暮らしで平日は仕事だから四六時中みてあげられないの・・・・、どうしたらいいの!?」いう方も多いかもしれません。この場合、大き目のゲージを用意して、その中の隅っこにでもトイレシートを敷き、在宅中はトイレサイクルを目安にトイレシートに誘導してあげてください。留守中は、最初はゲージに入れてお留守、帰宅時にシートの上にトイレが出来ていたら、おやつをあげながら褒めてあげるとよいでしょう。もちろん、ゲージ内に新鮮で十分な水、おやつを置いておき、快適な休息スペース(クレートの設置もよいでしょう)を確保しておいてあげてください。トイレが上手くできるようになれば、ゲージを開けて室内で放し飼い、そうすれば帰宅時には玄関までお迎えにきてくれますよ!!

子犬が一人でお留守番できる時間の目安は8時間くらいと言われていますが、神経質になりすぎる必要はありません。健康な子犬であれば、多少お留守番の時間が長くなっても大丈夫です(私の経験上)。でも、お腹を空かせて、または寂しくて鳴いたりしない!?、と心配になる方もいると思います。そんな心配を解消すためには、クレートトレーニングをお勧めします。

クレート、平たく言えば、犬猫を持ち運ぶための箱です。愛犬と一緒に旅行に出かける際にはかかせないものですね。電車に乗ったらクレートの中で鳴きっぱなし・・・、なんてことにならないためにもクレートトレーニングは重要となります。ここからは、クレートトレーニングについて簡単に説明します。

クレートトレーニングで一番大事なことは、クレート=犬が安心して休息できる場所、と認識(学習)させることです。そのためには、次の手順でトレーニングをおこなうとよいでしょう。

1.クレートの中は常に清潔にする。夏は涼しく、冬は暖かくする。(犬はきれい好きです)。

2.おやつで誘導して犬が嫌がらずにクレートに入るようにする。または、眠そうにしていたら、抱っこしてクレートに入れる(おやつで釣る以外には、これがベストのタイミングです)。

3.おやつで誘導した場合には、引き続きクレート内でおやつをあげる。クレート=美味しいものがもらえる場所と学習させる。

4.扉を閉め、掛け布をかける。この場合、騒いでも絶対にかまわないようにする

5.なかなか騒ぐのを止めない場合には、クレートを叩く、揺らすなどの対応を行う(ここで騒いだら嫌なことが起こる、と学習させる)。そして静かになった頃合いを見計らっておやつをあげてください。

6.2時間半~3時間を目安にクレート内で待機させる。

7.所定の時間が経過したら、クレートから出してあげ、トイレ誘導または遊んであげる。

8.30分~1時間くらい遊んであげたら、またクレートに戻して待機させる。

クレートトレーニングは、トイレの躾もかねて子犬の月齢に応じて対応してあげるとよいでしょう。クレートトレーニングを在宅中に行っておけば、一人暮らしで平日はお留守番の時間が長い、という方も安心できると思います。クレート=安心して休める場所、と学習できれば、留守中もクレートの中で静かにお留守番できるようになるはずですから。

それでは、次章は代表的な問題行動の予防についてです。

 

 

 

 

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