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2017年02月号

その他動物医療関連情報

2017年02月27日 13:00 by K-Tamaki
2017年02月27日 13:00 by K-Tamaki

 次にご紹介するのが、東レ株式会社、紡績・繊維会社ですが、医薬や電子材料の分野への多角化を進めています。

その東レが最近、開発したのが猫の腎臓病治療薬。「ラプロス」という薬だそうです。

10歳を超える猫の半数は、慢性腎臓病を発症すると言われています。現在は、点滴で薬を投与しており、猫の体への負担も相当なもの。これが、経口投与、一日1錠を2回飲ませるだけで慢性腎臓病の進行を遅らせることが可能となる、世界初の猫専用の薬とのことです。

こちらも、共立製薬株式会社が今年4月から販売を開始するということです。ユニ・チャームの高齢犬用介護用品と同じく、共立製薬と提携する動物病院で処方されるということですね。そこで、また調べてみました。共立製薬株式会社、上場はしていませんが、動物医薬品の大手で里親マッチングサイトも運営しています。動物病院が保護した(している)犬・猫の里親募集サイトです。

こちらです。ー>共立製薬里親マッチングサイト

 このサイトに「賛同動物病院一覧」として、全国の動物病院が掲載されています。ここに掲載されている動物病院全てで処方されるとは限りませんが、これらの動物病院で受診すれば、ラプロスを処方してもらえる可能性が高いとのことです。もし、貴方の周りに腎臓病で苦しんでいる愛猫と暮らしている方がいるなら、知らせてあげてください。

 

 そして、これは記者が株主となっている企業の現状ですが、まず日本動物高度医療センターについてです。この会社は、連携病院からの紹介状をもって受診したペットと飼い主に高度動物医療を提供する会社で、川崎、名古屋に病院施設を有し、今後は東京都足立区にも施設を建設する予定です。

株主として得た情報では、今期(平成28年4月~12月まで)の実績では、初診数は前年同期比で5.6%、総診療数は7.4%、それぞれ増加しているようです。要因は、グループ内症例実績の学会発表を増やし、連携病院(1次診療施設と呼んでいました)の獣医向けセミナーの積極開催によるものとのことでした。ペットも高齢化しており、高度医療の必要性が増しています。記者としては、一頭(1匹)でも多くのペットの命が救われることを期待しています。また、そのための施策実施状況を確認するつもりです。

サイトはこちらー>日本動物高度医療センター

連携病院検索に掲載されている病院の紹介で受診できます。ご自身の通院している動物病院がこのリストに掲載されているか否かは確認しておくといいでしょう。

そして、再生医療に取り組んでいるのが、ペット保険で有名なアニコムと大日本住友製薬株式会社。この2社については、今回取材は行いませんでした。再生医療という性質上、年単位での進捗状況確認がベストと考えてのことですが、株主総会の前後には再度、再生医療に関する最新状況をお届けしたいと考えています。大日本住友製薬、注射一本で犬のヘルニア、アトピー性皮膚炎を治す再生医療薬を開発しているとのことなので、是非完成してほしいものです。

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