災害時の危機管理について、記憶に新しい熊本地震の振り返りから、全ての人が心掛けるべき点を研修では述べていました。
(研修会場 2階から撮影)
重要なポイントは、①まずは、自分の身の安全を確保すること、②ペットを逃がさないこと、③防災グッズの準備です。
逃がさない、ペットが行方不明であることほど先が見えない不安をかきたてることはありません。生きているのか、亡くなっているのか、気にやむことが自身の精神的負担を増幅させます。精神的負担を減らす、そのためには絶対に逃がさないことです。(猫の逃走例が熊本地震では非常に多かった)
次に、防災グッズ、これは色々と準備できると思いますが、是非準備しておきたいのが、”ペット用うんち処理袋”。アマゾンで検索すると、SSサイズ200枚入りが¥1,512と出てきます。災害時の避難(同伴非難、同行非難とも)の際に、トイレは最も問題となる点であり、被災地の治安とも密接に関わります。避難所でのペットの排泄物の処理、特に(周囲の人に)匂わないこと、これは重要なポイントですね。また、普段から名札(ペットの名前、飼い主に名前等を記載)を付けておくと、いざと言う時に役立ちます。マイクロチップが推奨されていますが、被災直後は、電気もなく読み取りもできないので全く役に立たないからです。
他にも、次の事が紹介されていました。①自宅周辺のハザードマップの確認、②自宅が都市ガスかプロパンガスかを確認しておく、③貯水槽の有無の確認、④自宅の電源の処理(ブレーカーを落とす)などです。
東日本大震災クラスでは、ライフラインの9割復旧までの日数は、電気:5~7日、水道:15日前後、都市ガス:36日前後とのことです。自宅がプロパンガスであれば、安全装置を自分で解除すれば復旧しますが、都市ガスの場合はかなり長い日数を要するので注意が必要とのことです。また、これも言われると当たり前のことですが、電気は予告なしに復旧する!、火事を起こさないためにも自宅のブレーカーを落とすことは大事とのことでした。
これらの心得は、全ての人に当てはまります。特に、ペットと暮らす私達は、”ペット用うんち処理袋”、これは是非備え付けておきたいものです。
では、次章は、事業を営む側の観点からBCP(Business Continuity Plan)について、となります。
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