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2017年11月号

猫の身体の部位別機能と健康チェック

2017年11月27日 14:28 by K-Tamaki

では、最後は猫編です。犬と同様に眼~口腔内までをまとめてみました。

 眼

1機能と正常なはたらき

人間よりは劣るが、犬より数段優れており物の距離や高さを正確に認識できる能力があります。犬と同様にタペタムがわずかな光を集めることにより暗闇でもはっきりと物を見ることができ、瞳孔を調節することにより光に効率的に反応できるようになっています。正常時には、左右とも自然に大きく見開き、違和感なく開閉します。目ヤニ、流涙、瞼周囲の膜(瞬膜、結膜)に赤味やはれぼったさ(浮腫)などが見られません。

注)瞬膜:瞼とは別に水平方向に動いて眼球を保護する透明または半透明の膜

2異常と病気のサイン

代表的なものは次の通りです。

眼に瞬膜がかかる→下痢等の内科疾患、脱水症状。

大量の目ヤニ、涙目→結膜炎、猫のインフルエンザなどの伝染性呼吸器疾患

目を閉じたまま開かない→大量の目ヤニもの膠着、角膜の損傷など。

1機能と正常なはたらき

  犬と同様に音の出る方向、距離、場所を分析する能力に優れています。また、50,000ヘルツくらいの超音波も聞き取ることが可能で、犬よりも耳道の奥にある三半規管が発達しています。これにより、木登り、高所での移動、ジャンプの着地などに驚異的なバランス感覚を発揮することができます。正常時には、その皮膚はなめらかでピンとたち、奥は汚れていません。また脚で耳を掻いたり、床などにこすり付ける仕草はあまりやりません。

2異常と病気のサイン

これも犬と同じく外耳炎、耳ダニなどが主な病気となります。耳の奥が茶色に変色している場合がこれにあたります。褐色の大量の耳垢が貯留して頻繁に耳を掻く、また頻繁に頭を振るなどした場合には、頭部に傷ができるケースもあります。

1機能と正常なはたらき

上顎のヤコブソン気管(鼻の穴の奥にある)で様々な臭いを分析判断しています。そして、猫の嗅覚の状態は、食欲に影響します。インフルエンザ等で鼻が詰まると、食欲がわかず衰弱死するまでに至るケースがあるようです。猫の鼻には、個体別に異なる鼻紋があり、猫同士の挨拶の際に鼻を突き合わせる仕草をすることで相手を識別できます。犬と同様に眠っているとき以外は、鼻はうっくらと湿っています。

2異常と病気のサイン

くしゃみ、鼻水、鼻汁には注意が必要です。これらの症状とともに食欲不振がみられるケースは、インフルエンザなどの伝染性呼吸器疾患が疑われます。

口腔関連

 1機能と正常なはたらき

猫は、犬より歯の数が少なく顎が短く丸顔で咬筋が発達しています。舌には、表面の細胞が変化した突起物(乳頭)があり、感触はザラザラしています。これは、獲物の肉や脂を骨からきれいに舐めとるためのものであり、猫が肉食獣たる特徴の一つです。正常時、舌の色はピンクで口腔内はなめらか、また顎は自然に左右対称で自然にかみ合っています。歯は、犬よりも早く生えそろいます。2~3週間で乳歯が生えはじめ、3ヵ月ことから永久歯とかわりはじめ、約6ヵ月で完全にすべての歯が永久歯となります。ネコ科の動物は、門歯12本、犬歯上下4本、前臼歯が上顎左右6本、下顎左右に4本あり、大臼歯が上下4本の合計30本です。犬より12本少なくなっています。

2異常と病気のサイン

気を付けること、可能性のある病気については、基本的に犬の場合と同様ですが、ここでは猫独自の注意点を挙げておきます。

舌をしきりにペロペロ動かす→むかつき、嘔吐の前兆。そして嘔吐する場合は、毛球症(グルーミングでなめとった被毛が胃内に貯留する)があります。舌を頻繁にペロペロ動かす場合には、毛球症のサインかもしれません。

咳→こちらは、鼻の状態と合わせてみてください。インフルエンザ等の伝染性呼吸器疾患に注意すべきです。また僧房弁閉鎖不全症が咳の原因となっている場合もあります。小型犬の遺伝病という印象がある僧房弁閉鎖不全症ですが、猫もこの病気には注意が必要ですね。

以上、犬と猫の顔の部位別機能とはたらき、そして健康チェックのまとめをおおくりしました。貴方もご挨拶方々、愛犬・愛猫のお顔を違った視点で観てあげてはいかがですか!?

 

 

 

 

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