見渡すと、ワンちゃん同士もコミュニケーションはとっているようですね。人慣れもしていますし、”犬の社会化”と言う点では及第点だと感じました。しかし、ペットシッターの資格を持ち、自らも動物取扱責任者研修も受講している記者には、どうしても豆柴ちゃんたちの置かれている環境、取扱い方が気になってしまいます。
ありました、トイレスペースと、特に水。これは、必須アイテムです。
気付かれないように(?)、こっそりと用を足している子がいました。
記者が見ていた限りでは、トイレを失敗している子はおらず、トイレトレーニングもできているようですが、ちょっと水飲み場が頭数(12頭以上います)の割に少ないような気がしました。そして、もう一つ気になることが・・・
入口の扉が開くと、数頭が殺到します。外に出たい(脱走を試みている)のかもしれません。
その表情は・・・なんだか残念そうにも見えます。これは・・・散歩が足りないのではないでしょうか!?散歩、運動は食事と並ぶ犬にとっては、かなり重要なイベントです。散歩不足は、ストレスを溜め、免疫力を弱めてしまいます。このカフェの営業時間は、午前9時半~午後17時半、時間外には散歩(十分な食事も)をさせてもらっているとは思いますが、10頭以上の頭数で、果たして(この子たちが)満足する散歩ができているのでしょうか!?特に入口に殺到する子たちは、散歩不足がストレスになっているのでは!?
詳細に尋ねてみたかったのですが、スタッフさんは2名ほどですべてを対応していて、かなり忙しそう(ここも人手不足のようです)・・・しかもオープンから間もないせいか、ひっきりなしに新規のお客さんが来ます。あっと言う間に30分が過ぎて、記者も今回はそのまま退散することに・・・これでは突撃取材になっていませんね(反省)。
いずれにしても、ある程度ブームが沈静化した頃(あるいは、ブームが去った頃)がこのカフェの真価が問われるところでしょう。例えば、お客さんとのふれあいのイベントで希望者にはあらかじめコース指定での”お散歩タイム”を設けてもいいかもしれません。動物福祉でいう5つの自由(1飢えと渇きからの自由、2不快からの自由、3痛み・傷害・病気からの自由、4恐怖・抑圧からの自由、5正常な行動を示す自由)が少しでも満たされた環境でこの子たちとのふれあいを楽しむことができることを望んで止みません。
読者コメント