昨年と同じく、第一弾は、標記の会社からいきましょう。ペット事業を営む株式会社アミーゴと株式会社ジョーカーを子会社に持つ同社、今回は現体制になってからの2年目の株主総会でした。
同社は、ペットショップアミーゴ 62店舗(2018年2月末、年度内4店舗オープン)、ジョーカー17店舗(同年度内オープンの3店舗含む)を展開しており、2020年までに合計100店舗を目指す中期経営計画(売上高 会社全体で1,000億目標)を策定しているようです。尚、2018年度は、アミーゴ5、ジョーカー1店舗をオープン予定とのことです。ちなみに、売上構成ですが、2018年2月期で787億円、うちアミーゴ分が159億円、ジョーカー単体はその他セグメントと合算されており、詳細は不明ですが、少なくともペット事業が2割-3割ということです。
前置きは、これくらいにして、早速総会での質疑応答をペット関連にフォーカスしてお届けします。経営陣からの回答者は、すべて株式会社アミーゴの中村取締役からでした。
男性株主 A:私の愛犬が噛み癖があると言う理由で(本人いわく甘噛み)、アミーゴでのトリミングを断られた。総会でのお話では、アミーゴはペットのプロを目指す、とのことでしたが、私はペットのプロというには(この仕打ちは)納得できない。どうなっているのでしょう?
中村取締役:今後ともペットショップ担当者の技術の向上に努めて参ります。ご指摘は、貴重なご意見として賜りました。以上、ご回答申し上げました。
女性株主B:ペットの高齢化とのお話がありましたが、ペットが亡くなった時にメンタルケア等でのアドバイスはいただけないでしょうか?、また、今後の事業展開として、ペットの葬儀関連(事業)に進出することはお考えですか?
中村取締役:アミーゴの店員には、詳しい者もありますので、店舗でお尋ね頂ければご案内できます。また、ペットの葬儀関連への事業展開は、考えておりません。以上、ご回答申し上げました。
暫くして、先ほどの株主A(回答に納得できない様子で)、
株主A:結論として、トリミングはやってくれるのですか?それとも、やってくれないのですか?どうなんですか?
中村取締役:詳しい状況がわかりかねますので、現状では何とも申し上げられません。
この回答、読者の皆さんはどう思まれますか!?
「詳細、お調べして 対応・アドバイスしたいと思いますので、終了後に事務局に連絡先をお知らせください。」とでも対処すればよかったと記者は考るのですが・・・これでは・・・(口調だけ)馬鹿丁寧な回答で、本当にペットのプロの代表なのでしょうかね!?。「クレーマーだから適当にあしらっておけ!」とでも思ったのでしょうか?そのような安易な考えでの回答は頂けませんね。
ちなみに、記者が同じようにトリミングを断られたら・・・・まずその場で責任者を呼び、お願いとともに「株主総会で訴えるぞ!」と脅し、いやその旨申し上げることでしょう。上場企業は、これでかなりの確率で現場で対処してくれるのですが・・・それでもだめなら、株主Aのように、総会で陳情します。その場合は、店名、責任者、担当者の氏名を明確にお伝えして、必ず対応して頂けるように!
そして、葬儀関連ですが、同じく小売業のイオンは、その傘下でトリミング等はもとよりペット葬儀事業へも展開しています。今後、同事業に参入してもイオンには到底勝てないと踏んだのか?、それとも・・・・地域貢献を謳うなら、何らかの対応ができると思うのですが・・・イオンとはいえ、日本全国、全ての地域をカバーできているとは思えませんし。
さて、次章はいよいよ記者の出番です。別の観点から、この会社の判断材料を提供すべく、質問してみました。
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