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2018年08月号 vol.56

個別の一口コメントと最新情報 1

2018年08月23日 14:47 by K-Tamaki

ここからは、個別に見ていきましょう。ますは、大型株に分類される、イオン、ユニ・チャーム、大日本住友製薬(イオン、大日本は日経225採用銘柄)からいきます。チャートは、前章の全体チャートから、この3社を抜き出して日経平均と比較したものです。

①イオン

ペット事業を営むイオンペットなど傘下の全ての事業が黒字化したとのことです。7/4発表の2019年第一四半期決算では、売上、経常それぞれ前年同期比で1.8%、7.5%増で増収増益を堅持しています。年次計画に対する経常進捗率も16.8%でほぼ前年並みです。好業績を評価+日銀買い支えで3月末比で+20%上昇しているのも納得です。

②ユニ・チャーム

8/6発表の中間決算では、売上、経常それぞれ前年同期比、7.8%、18.8%で増収増益。年次計画対比の進捗率、48.8%とほぼ前年並みです。好業績なのは間違いないのですが、イオンほど伸びないのは・・・・ユニ・チャームは紙おむつの中国での売れ行きが好調です。中国市場で強みを持つ同社、米中貿易摩擦による中国経済の減速を予想して いるのかもしれません。

③大日本住友製薬

 7/27発表の第一四半期決算で、なんと経常前年比△35.5%の減益でした。2019年3月期予測でも対前年比35.2%の減益予測です。それでも、イオン以上に好調!?もちろん、それなりの理由が、しかもペット関連にも関わる情報があります。

元来、大日本住友製薬の主力製品は抗精神病薬、この薬の販売量の減速が減益要因なのですが、それ以上に注目されているのが、iPS細胞を用いた再生医療です。8/20付け日経紙面でも「京大、iPS細胞で血小板再生」と報じられましたが、これに係っているのが同社。ちなみに、子会社のDSファーマアニマルヘルスより4/19日付けプレスリリースで、「犬を対象とした同種由来間葉系幹細胞製剤治験開始のお知らせ」と何やら標題では訳の分からないリリースですが、これこそ、犬のヘルニアを(再生医療を利用して)注射一本で治す、という薬のことです。昨年記者が広報へ確認した通り、2019年販売開始のスケジュールで進んでいるようです。そして、証券関係者からの情報によると、iPS細胞、再生医療と言えば、日経225では、大日本製薬!、というコンセンサスがあるそうです。減益予想は織り込み済みで、再生医療の新聞発表がある度に、将来性を評価して買われる、これが好パフォーマンスの理由なのです。子会社で動物、親会社で人間の再生医療、ぜひとも新薬を上市してもらいたいものです。

次は、中型株分類のダイユーリックとエコトレーディングです。

①ダイユーリック

7/10発表の第一四半期決算で、売上、経常それぞれ対前年同期比1.2%、14.8%の増収増益でした。経常の年間計画比進捗率も41.3%(前年39.2%)と好調堅持です。それに加えて、6月既存店売上も対前年比+1.4%と3ヶ月ぶりに増加に転じたとのリリースもありました。4月にかけての下落は、既存店売上が振るわなかったことが原因のようですね。(前回の記事で、何か不祥事でもあるのか訝しんでいましたが、そうではなかったようで一安心です)好業績が確認できたこともあり切り替えしていますが、それでも日銀の買い支えの恩恵が少ない中型株らしい株価推移といえるでしょう。

②エコトレーディング

 7/11発表の第一四半期決算で売上は、対前年比+2.5%ですが、経常が2.6倍に赤字拡大。前年実績でも第一四半期は赤字でしたが、この赤字拡大は評価できません。2019年3月期は対前年で30%経常増益予想とのことですが・・・これでは未達に終わる可能性大ですね。猫のフードが好調とは聞いてはいましたが、決算発表でやっぱりダメでした・・・・、ということに。やらかしてくれそうな予感がします。業績悪を受けて、7月ますから下げ基調、まだまだ下がりそうです。

 

 

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