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2018年08月号 vol.56

個別の一口コメントと最新情報 2

2018年08月23日 15:03 by K-Tamaki
2018年08月23日 15:03 by K-Tamaki

最後は、一部市場ですが、日銀の買い支えの恩恵が少ないアニコム、そして全く恩恵を受けないマザーズ市場上場のアイペットと日本動物高度医療センターです。

①アニコム

8/8発表の第一四半期決算では、売上、経常それぞれ対前年同期で12.4%、112.6%の増収大幅増益達成でした。しかし、7/24に保険料の値上げを発表、この値上げによる影響を考慮して、通期経常予測を27億円から25億円に引き下げました。25億円の予測でも対前年比+36.5%なのですが、株主総会で提示した中期経営計画をも大幅減額したため、8月に入って株価は急落です。現在、最新の発表(8/13)では、7月の新規契約件数が対前年比6.9%増の12,224件、保有契約件数は71.9万件(同9.7%増)となっているようです。但し、この値上げは12月以降の契約から、ということなので、まだなんとも言えませんが・・・株主総会出席者としては、中期経営計の減額、値上げの真意については、問いただしてみるつもりです。

②アイペット

4/25上場のため上場日の初値を100としてチャートを作成しています。チャートをみると、他の新規上場会社と同様、初値後は駄々下がり・・・でしたが、7/31に中期経営計画を発表したことがきっかけで株価は急騰、アニコムと逆転してしまいました。中期経営計画の骨子は、A)持ち株会社へ移行して事業領域を拡大する、B)デジタライぜーションを推進する、ことにより2021年3月期の経常195億(前期実績123億)、保有契約件数52万件(同、35万5,513件)をめざす、というものです。それでも、保有契約件数は、現在のアニコムには遠く及びませんが、ずいぶんと評価されたものです。AKBの秋元氏を大株主に要し、デジタライゼーションを推進!?、この組み合わせがが期待されたのでしょうか!?この材料がなければ、8月は駄々下がりだったことでしょう・・・・ちなみに新規上場のため、前年比較のデータはありませんが、同日発表の第一四半期決算は経常1億3千9百万円、進捗率27.5%という結果でした。

 ③日本動物高度医療センター

8/2発表の第一四半期決算では、売上、経常それぞれ対前年同期比、10%、46.3%増。経常の進捗率は、22.6%ですが、前年実績の進捗率は17.4%。2019年計画では、前年比33.3%の経常増益を目標としている同社、この第一四半期は決して悪い数値ではありません。しかしながら、株価は急落。4/5の高値からは3割、3/30の期末からでも14%安い水準まで下落しています。正直、これほど売られる業績とは思えません。これこそ、まさに日銀の買い支えがないこと、メルカリ等に代表される成長株の業績下方修正による新興市場のイメージ悪化による買い手控えの影響を如実に反映した結果と言えます。さらに、株価は暫くは厳しい局面が続きそうです。しかし、数年後、十数年後を考えれば、買ってじっくり保有するのもいいのでは?、と記者は考えます。

さすがに下げ過ぎたのか!?、全体が底打ち感がでてきた本日は約7.62%高、2,753円と大幅に反発しました。ここからは、長期保有前提で下がれば買いでいいのでは!?と個人的には考えています。

 

 

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