江戸時代、幕府の直轄地「天領」として栄えた町、倉敷。倉敷駅から徒歩5分ほどのここ、美観地区にはその風情が残っています。有名な大原美術館もこの美観地区にあります。
本町の風情ある風景。
中には、店先に昭和30年代を思い起こさせる3輪車の姿も。
風情ある街並みと、中心である倉敷川畔。
記者が今回訪れたのは、9月1日。正午前の時刻でした。
川畔のはずれには、倉敷出身である星野仙一氏の記念館があります。
記念館へと続く路地の風景・・・当日、午前中は雨が降っていたせいもあるのでしょうが・・・土曜日の正午前にしては人通りが少ない気がします。
やはり、風評被害で観光客激減なのでしょうか!?土産物屋の店員さんに聞いてみました。
記者:最近TVで風評被害によって観光客が激減したとニュースで報じられていまたが、実際はどうですか?
店員さん:最近は、お蔭様でずいぶんお客さんは戻ってきた気がします。「ボランティアには、仕事などの都合でいけないから、せめて買い物をしてお金を使いたい。」って、言って来てくださる方も増えてきて、日本人って優しい人が多いって実感します。
記者も同じ考えで立ち寄りましたと告げると、ずいぶんと感謝されました。
当日は、天候の都合で渡し船の運行も中止されており、以前のような賑わいはやはりありませんが・・・
(数ヶ月前の写真、平日でしたが、渡し船の船頭さんが準備に忙しそうでした)
午後になり徐々に観光客が増えてきました。中国からのツアー客の姿も目立ちます。それを観て、少し安堵感を抱いた記者でした。
実際に真備地区は、目も当てられられぬ被害状況のようで、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々が一日も早く普段の生活に戻れるように祈ることしかできません。しかし、真備以外の倉敷は、あの洪水の被害もなく以前のままの美しい街並みをとどめています。観光収入は、巡り巡って被災地・真備の復興に役立つはずです。読者の皆様も近くを訪れる機会がありましたら、是非、倉敷の観光名所、美観地区を訪れてください。そこで使ったお土産代金も必ず復興の力の一部になるはずですから。
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