EduPet

2018年10月号

4級(自助)~普段から準備できること

2018年10月16日 13:20 by K-Tamaki

では、4級から参りましょう。一番の特徴は、この講座にテキストはなく、スライドと講師の講義により進行することです。そして、手元にはメモ用紙とアンケート、自分で重要な点をメモしながら、最後の認定試験に備えます。

そして、もう一つ。この講座(3級も)は、ワンちゃん同伴可能です。但し、①狂犬病ワクチン摂取、②各種ワクチンン摂取の証明書などの事前提出が条件となります。

 当日は、このシュナちゃんを同伴している方が受講されていました。

会場には、防災グッズもたくさんおいてあり、講座の途中で実際に手に取ってみることができます。

このリックは、人間とワンちゃんの避難用具一式で、その重さは40キロ。長距離を持って歩くのはかなりキツイですね。そして、ワンちゃんのライフジャケットの試着も行っていました。

愛犬同伴はこの方だけだったこともあってか、大人気!しかも、躾の行き届いたオトナシイワンちゃんでしたので、全員でべた褒め状態でした。

やはり、防災グッズを手に取って確かめられることもあり、通信教育よりは、実際に受講することがベターですね。

さて、ここからは記者のメモより、簡潔に内容をお伝えします。

まずは、1)国、自治体の取り組みから。

国が推奨しているのは、災害時のペット同行避難であることです。「人とペットの災害対策ガイドライン」(平成28年6月施行)、熊本地震以降に策定されたこのガイドラインが国が推奨する避難要項となっています。熊本地震以前は、各自治体ごとにガイドラインが異なっていましたが、現状ではこのガイドラインに統一されています。

ここで、①同行避難(一緒に避難できるが避難スペースは異なる)、②同伴避難(同じスペースで避難生活を送れる)、皆さんはすでにご存知だとは思いますが、この言葉の違いは認識しておきましょう。

次に、気象庁が発表している行政に避難指示の用語の復習です。これも周知のことと思いますが、①避難準備:高齢者等の避難開始を奨励、→②避難勧告:立ち退きを薦める、強制力はない、→③避難指示:危機が切迫している、強制力あり、となります。

次に、②ペットと避難するために準備しておくこと、についてです。

今月号の表紙にある犬専用ライフジャケット等があれば、尚良いのですが、基本的に重要なのは、やはり①食料と水、特にフードは災害時には人間用が優先され、ペットフードはどうしても後回しにされます。その点を考慮して、最低でも7日分は用意しておく必要があるということです。

そして、②普段からの躾が大切、咬みつくのは論外ですが無駄吠えなども避難所では敬遠される要因となります。もちろん、狂犬病他ワクチン接種は必須です。

③防災用品として準備しておくべきは、リード、ゲージ、写真、マイクロチップ、ペットの性別等の情報を記載した手帳(メモ)、トイレ、マナー用品(エリザベスカラー、口輪等)となります。マイクロチップは最近よく言われていますが、大地震などでは、停電・機械の破損等で読み取り不可のケースも想定されるため、ペットの写真や情報を記載した手帳(メモ)があれば、いざという時に役立ちます。下図は、講習終了後に配布されるフォローアップガイドにある「個人情報カード(人間用)」の例ですが、ここのメモに「自宅にイヌ(ネコ)がいます。」の記載は重要です。

そして、エリザベスカラーや口輪などは、(この子は咬みつきませんよ!という)ペットが嫌いな人へのアピールとなります。もちろん、エリザベスカラーやライフジャケットなどを嫌がって暴れないように普段から慣させておくことも重要です。

他には、ペットの精神安定としてアロマオイルを、と言う話もありましたが、これよりは飼い主の臭いが分かるタオル等が効果がありますね。また、かかりつけの獣医も最低2か所以上はあったほうがいいでしょう。(高齢になればなるほど薬は必要ですし、何より大震災発生時には獣医もいっしょに被災します。)

さらに、講習では、グループ内でリーダーを決めて与えられた課題に対する回答を制限時間内にまとめ、(リーダーが)制限時間に発表する、というグループ演習があります。今回、課題は、外出先で地震発生、その際に注意すべき行動、持ち物の取捨選択と避難経路の策定ということでした。

このグループ演習は役に立つという印象を抱きました。実際、災害に遭遇したら、瞬時に判断、行動できることが命を繋ぐことに直結します。この演習、最初はなかなか上手くいきませんが、制限時間を意識することで、より実践的な訓練となります。

最後に、ホップクイズです。自宅で大地震発生、さて貴方はどうしますか?

①すかさず屋外へ逃げる、②とりあえず様子を見る、③すぐさま避難経路を確保する、④火を消す、⑤机やイスの下にもぐり、身の安全を確保する。

これは、講師の方が実際に私達に問いかけ、各自が挙手をして回答した内容で、正解は、⑤です。(他にも数問、同形式の質問あり)

①は、落下物等で危険、②は屋内での身の安全を確保できない場合あり、③はドアを開けたらペットが逃げる場合も、④は、ガスは自動停止するので不要、とのことでしたが、細かいことを考えると(うちは都市ガスでないので自動的停止はしない、家具は全て固定する対策済なので②だ・・etc)いろいろと屁理屈はつけられますが、やはり、災害時には、まず第一に自分の身の安全確保とその後落ち着いて状況判断する(ますは深呼吸、そして負傷していないか等の確認)が第一、ということです。

以上のように、 4級はペットに限らず、私達が普段準備すべき災害への心得という印象が強い講習内容でした。それでは、次章は3級について、です。

 

 

関連記事

ペット災害危機管理士認定講座概要~どんな内容!?

2018年10月号

次は、3級(公助)~安全に避難でき、心身ともに安定した避難生活を考える

2018年10月号

最後に、

2018年10月号

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2018年09月号

西日本豪雨、台風、そして北海道地震と災害が次々と襲いくる日本列島、まずは、...

2018年08月号 vol.56

3月号でも標題の記事をお届けしましたが、その後も日本経済に影響を及ぼす要因...

2018年07月号 vol.2

このシリーズ最後は、ペット保険のアニコムです。総会会場には、会社関係者が多...