ここでは、記者が実際に昨年行った投資と今後の方針についてお届けします。まずは、下記のチャートをご覧くさい。
これは、先のグラフの実績値を2017年末~2019年1月18日まで一覧表にしたものです。ここで、*1上昇率については、ブラック・クリスマス暴落(12/25)の終値から1/18日終値までの上昇率、俗にいうリバウンドの強弱比率ですね。
そして、投資参考データの*2投資額、これが記者が昨年行った方法で、ミニ株(取り引き単元株100株の1/10から買付可能)で毎月月末に買付たケースの投資損益です。(評価額:1/18日終値x株数(120株、アイペットのみ90株)、投資額:毎月のミニ株買付合計額) 実際は、単元株の売り買いも含めもう少し複雑な取引を行いましたが、簡素化するとこの手法となります。
大波乱の昨年、しかも小型成長株受難の年にもかかわらず、なんとか利益を(1万3千円程度の少額ですが)得ることができました。但し、配当金と株主優待による収益(ギフトカード等)とミニ株買付の手数料(ネット証券活用で少額)は加算していません。これらを加算すれば、ネットでさらに若干のプラスとなります。
初心者に有効な投資方法は、①分散投資(大型株と中小型株への銘柄分散)と②買付タイミングをわけることによるドルコスト平均法の活用、と言えるでしょう。ミニ株、SBI証券ではS株、マネックス証券では、ワン株などという呼び方をしていますが、他のネット証券でも同じシステムがあるはずです。買付タイミング(注文時間によって翌日か後場の寄り付きでの買い付けとなる)など個々の証券会社で若干の違いがあるはずですが、株式投資初心者または、とりあえず少額投資からと思う方などには有効な方法だと思います。ご興味のある方は是非研究してみてください。さらに、一歩進んで、上がっているときは買わない、暴落時にミニ株でこつこつ買って中長期保有なら報われるはずです。暴落時の買うタイミングは、新聞やニュースで「世界同時株安」などと取り上げられた時がいいでしょう。株価は(その会社が倒産しない限り)永遠に下がる続けるものでもなく、上がり続けるものでもありませんから。
さて、お次はブラック・クリスマスからのリバウンド率で予測できることについて触れておきます。一般に、日経平均のリバウンド率(今回は7.9%)以上にリバウンドする銘柄が有望と言えます。また、この率は今後の株価の行く末を暗示しているとも言えるでしょう。業績予測等と組み合わせて考えることで、今後の有望銘柄が選定できるはずです。
もちろん今後の業績発表の確認が必要となりますが、第一候補の有望株は、大日本住友製薬(表中20.3%)、アイペット(同21.3%)、そして日本動物高度医療センター(同15.6%)と推測します。アニコムは、1/18日付で12月の新規保険契約件数(12,302件)を発表しましたが、これが前年実績(12,592件)割れとなったことで今後の業績鈍化懸念があります。リバウンド率はこれを反映して弱いものとなっている可能性があります。
エコトレ(17.1%)は、それまでが異常に売られ過ぎていたこと、今後も業績悪化懸念が強いことで見送り、リック(20.9%)は今後の業績次第ですが、消費増税の影響があるので様子見です。イオン(5.8%)も同じく消費増税の影響判断要で、ユニ・チャーム(3.6%)も同様(+米中貿易戦争による中国景気悪化懸念)となります。
今年は、ミニ株で大日本住友製薬、アイペット、日本動物高度医療センターに絞って投資してみるといいかもしれません。以上、記者の独断と偏見の分析ですが、ご参考になれば幸いです。
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