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2019年06月号 vol.2

まずは、記者の質疑から

2019年06月29日 18:47 by K-Tamaki

 まず、感じたことは、昨年までは、社長がほぼ全ての質問に回答をしていましたが、今年は他の役員たちからの回答が多くなって、これが少し総会の雰囲気を変えている気がしました。質問者は、6名ほどで記者は、3番目でした。では、まずこの質問からぶつけてみます。

記者:今回の資料で再生医療に関する記述が減っているような気がします。当社は、富士フィルムと合弁で再生医療のセルトラスト社を設立しているはずですが、昨年は犬のドライアイ、今年は慢性腸症、取り扱う症例がころころと変わっていますね。引き合いに出して申し訳ないですが、DSファーマアニマルヘルス社(大日本製薬の子会社です)では、今月14日に犬のヘルニアを注射1本で治す再生治療薬の販売申請を行っています。この会社は開発対象を絞り込むことでここまでこぎつけた感がありますが、当社の開発方針はどうなっていますか?

回答:基本的に薬事承認を目的にしておりません。多くの症例を集めて、調査結果をまとめています。中には、実診療(対価として治療費も受理)も行っています。幹細胞は、そのまま投与すると様々な細胞へと変化します。ひとつの病気に対象を絞るには、(幹細胞を)どんな子から採取し、そんな方法で培養して、どんな効果が得られるかについて、一定の効果が得られるという検証がなされていません。安定した品質のものを提供するためにも、効果がなかった場合はやり直し、多数の疾患に対する効果の有無を調査しています。

これは、・・・もし対話型の総会ならもっと問い詰めているところです。私達、飼い主とペットは、その薬が市販されてこそ、初めてその恩恵を受けられます。販売目的の開発で、データを取るだけでは・・・それは確かに必要なことですが、人間よりもはるかに規制が緩く開発がしやすい動物の再生医療薬、当社の開発の方向性をもう少し詳しく問い詰めてみたい回答でした。

また、昨年の総会で災害に対応した保険を作って欲しいと申し出た記者でしたが、これに関して再度、提案します。

記者:昨年、災害に関する保険を提案した者ですが、私も自分なりにペット災害危機管理士の勉強をしてきました。災害の対応には、自助→共助→公助の三段階があります。共助となると獣医師、ペットショップ、さらに公助は自治体との連携が不可欠になります。ここまでカバーする保険はなかなか難しいと思います。そこで、「自助の手助けとして、月次の保険料に災害特約(100円~数百円)を加えることで、定期的な災害準備情報の発信を行う。そして、激甚災害に指定される被災状況なら、いくばくかの見舞金を支給する。」こんなスキュームはどうですか?私たちは、日頃の忙しさに追われて、避難場所等の確認など災害準備は忘れがちです。中には、同伴避難、同行避難の区別もままならず、近所でペット対応の避難場所がどこかも日頃は意識している人は少ないでしょう。そこに定期的に情報を届けることにより、自覚を促せる効果があると思いますが。

社長:おっしゃる通りです。徐々に進めて行きたいと思います。

今年は昨年より絞った具体的な提案を行ったつもりですが、かなりトーンダウンですね。

 

さらに、記者はこのESGの取り組みに関して、気になる文言を見つけましたので、質問してみました。

記者:「・・・ペット保険の約款に定める「被保険者」に同性のパートナーも「被保険者」に含む改定を・・」これは、どういう考え方からですか?最近、少数者の権利、LGBTなどの人権尊重などの風潮が広がっています。確かに、差別はするべきではなく、少数の権利も保証すべきですが、(ペット保険で)あえてこれを強調する必要はないと思います。強調しすぎると帰って差別を助長する結果になると思うのですが、これに対する会社の考え方を聞かせてください。

これは、暫く数名で相談した結果、女性の役員が答えてくれました。

回答:アニコムの社名の由来は、アニミズムです。私達は、一人で生きているものではなく、皆で協力して生きています。社会的弱者の方に対しては、「弱者」ではなく、一定のレベルまで引き上げる対応をしたいと考えていますが、(それは確かに)約款等で強調しすぎるべきことではないと考えています。

なんとなく納得した、いやなんとも言えない回答です。これも対話型なら、突っ込んで確認したいところですね。

では、次章は他の株主との質疑まとめです。

 

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