総会資料で、毎度おなじみになった感がある、「川上から川下まで」をカバーする方針とのことですが、まずは、ブリーダーさんに関するものから。
株主A:今国会で動物愛護法の改正がなされました。来年度よりブリーダー、ペットショップなどの販売業者に対して、マイクロチップの装着を義務付けるというものですが、これについて会社はどのように考えていますか?中には、酷い環境下で飼育しているブリーダーもいるようですし、この際、ブリーダーさんもアニコムブランドを前面に出して販売をするというのはどうですか?また、対話型の総会と言う話がありましたが、総会の会場での発言には二の足を踏む方もいると思います。そこで、総会終了後に懇談会のような場を設けるのはいかがでしょうか?また、その際には、個人投資家だけではなく、機関投資家向けへ発信している情報の共有もお願いしたいと思いますが。
回答:今回の改正は、ブリーダさんにとっては厳しいものですが、当社としてはビジネスチャンスととらえています。具体的には、遺伝子検査の提供やその結果に基づく交配などに関するアドバイスを提供することを考えています。アニコムブランドに関してですが、確かに遺伝子検査をもとにアドバイスを行えば、アニコムブランドの犬と言うこともできますが、それを前面に押し出すことは考えていません。むしろ、(遺伝子検査によるその子に適した)フードなどを通じてブランドの普及に努めていきます。また、懇談会の件は、ご意見として賜ります。
株主B:月次の発表する指標(KPI)として、腸内フローラ―検査の申込件数、遺伝子検査の検体数などを公表していますが、こららを公表することについて、どのような意図がありますか?また、アニコムブランドの動物病院の運営は考えていますか?
回答:これら数値の公表は、当社が予防型の保険グループでありたいとの考えから行っています。事実、検査者は今年から急増しており、収益に貢献しています。動物病院に対しては、対象病院は6,500を超えており、収益に結び付くように力を入れています。中には、後継者がいない動物病院もあり、それらをグループとして迎え入れることが可能か否かを含めて、事業継承のあり方を踏まえたうえで検討していますが、保険屋が動物病院運営に携わることは、ハレーションを起こすことになるので、考えていません。
さらに、営業担当からは、
最近はコーギーの遺伝病もあり、ブリーダー向け検査の普及に努めています。特にペットショップに売る個体は優先的に売る前の検査を推奨しています。こんな説明もありました。
これに呼応するように、
株主C:これは意見ですが、ブリーダーさんの方からすれば、どうしても自身の経済効果を優先します。面倒なこと、自分の利益にならないことはやりたがりません。どうやって血を取るのか?効率的にできるのか?そのような点も考慮してほしいと思います。
これは、獣医師などの担当者を派遣して対応しているようですね。アニコムはかなりの数の獣医師を雇用しているようですから。
このような感じで質疑応答は行われましたが、アイペットよりは、ペットそのもの関する質問が多くでました。また、女性株主の比率も多かったと感じました。では、最後に、変わりゆくアニコム、その記者の雑感をお伝えします。
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