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2019年08月号

DSファーマアニマルヘルス広報担当へのインタビュー

2019年08月13日 15:17 by K-Tamaki
2019年08月13日 15:17 by K-Tamaki

親会社の株主であることを告げ、今回の新薬製造承認申請についてインタビューを申込みました。広報S氏が対応してくれました。

記者:6月14日にヘルニアの再生治療薬の製造販売申請を行ったとのことですが、その後どうなっていますか?認可の目処は?

S氏:基本的に人間と同じ期間が必要と考えてください。薬の種類によっては、さらに長い期間が必要となります。今回は、初の薬であり、どれくらいで認可できるかわかりません。ただ、農水省は、なるべく早く認可し、世に送り出したいと考えているようです。

(参考:人の薬や承認申請してから1~2年と言われています。この申請を行う前に臨床データを取るため第三相(フェーズ3)までの治験を行う必要があり、これが3~7年、場合によってはそれ以上の期間が必要です。動物の場合は、規制がゆるく、いきなりフェーズ3へ進めます。人間の薬と異なり、かなりの期間短縮が望めます。)

記者:申請に要した治験件数はどのくらいですか?また犬種ごとに治験を行ったということですが、具体的な犬種については?

S氏:昨年4月より治験を開始しました。しかし、お問い合わせの件数等治験の詳しい内容はお答できません。

記者:いつもそれ(その回答)ですね。詳しい内容は企業秘密!?、それは分かりますが、この治療薬を待っている人(犬)はたくさんいます。ダックス、チワワ?、犬種もわからないのでは、私の愛犬は治療対象外になる?、その情報こそ知りたいのです!私は、記事でそれを伝えたいのです。(ちょっとシツコク粘ってみました)

注射1本でヘルニア完治!

粘った甲斐あってか?

S氏:小型犬から大型犬まで様々な犬種を対象と考えています。大型犬の場合は(薬の)投与量がかなり多くなってしまいますが・・・

(どうやら、かなりの犬種が治療対象となりそうなニュアンスでした)

そしてこれも私達、飼い主が聞きたいことです。

記者:治療費、1本の注射の値段はいくら位をお考えですか?

S氏:値段は、現在検討中で決定していませんが、現状の再生医療薬よりは安い値段で皆様にお届けしたいと考えています。現在、社内では、この薬を凍結させて直接病院へ届けることも検討しています。通常は卸を通して、流通経路に乗せるのですが、直接届けることでコストを下げることができますし。

さらに続けて、

S氏:私達もこの薬は一日も早くお届けしたいと思っています。今回は、ヘルニア治療薬にターゲットを絞りましたが、他の病気の薬も今後は扱っていくつもりです。今後ともよろしくお願いします。

実際、注射1本の値段は?ちょっと調べてみました。

静岡県にある動物先端医療センターで脂肪肝細胞を使った再生治療薬を扱っていました。この値段が、注射1本45,000円、これを4回を目安に注射して治療を行っているようです。(合計18万円程です)また、大学病院では注射1本70,000円とのことです。これより安価なら、私達も助かりますね。

広報担当者の回答、印象としては丁寧な感じで好感が持てました。しかし、まだまだ私達がこの治療を受けられるのは、早くとも1年以上先になりそうです。引き続き、今後もフォローして記事をお届けしていきます。

 

 

 

 

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