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2019年12月号 vol.2

危機管理のポイントは、日頃からのシュミレーション!!

2019年12月26日 13:16 by K-Tamaki

 現状、災害対策の多くは地震対策ですが、最近では、台風被害、大雨などによる水害被害など対象となる災害は年々増えてきています。台風、洪水などは避難警報が発令され、それに従ってあらかじめ避難可能ですが、地震、噴火、事故による災害(人為的なものも含め)などは、特に日頃の準備(意識)が大事になります。

では、講演内容で平井氏より紹介されたケースを交えて日頃からの注意事項を私達飼い主と係る職業別にみてみましょう!

ペットシッター、ヘルパー、出張訓練士など:これらの方々は飼い主不在時における被災パターンを想定しておくことが重要となります。

例えば、犬(猫)に給餌中に地震!、犬とお散歩中に地震!どうしますか!?→連れて逃げる?、どこへ?、飼い主との連絡は?さらに、何件か掛け持ちして業務を行っていた場合には、その前後の依頼主(顧客)への対応は?

依頼された仕事が1件だけなら、依頼主へ連絡、周囲の被害状況などに応じて対応を考えることができますが、掛け持ちの場合には、次の依頼主のお宅までたどり着けない場合が想定されます。そこで大切なのが、同業者とのネットワークの構築。近隣で仕事中のシッター、ヘルパーさんたちと万が一のための連絡網を作っていれば、こんなときこそ役に立つはずです(共助)。依頼主の最寄りの地区で仕事中で可能なら様子を見に行ってもらい、安否確認等の状況を伝えられます。そして依頼者と相談の上、その時点で最適な対応を選択することができるはずです。

トリミング、ペットホテル、動物病院等の施設勤務の場合→引き続き預かる?、避難する?どこへ、どうやって?施設で働くスタッフの家族の安否確認等は?

その施設を運営する企業(個人)がBCP(Business Continuity Plan, 災害時等での非常事態運営マニュアル)を作っているなら、施設で働くスタッフ側はそれに従って行動します。当然、BCPには飼い主から預かったペットの取り扱い、飼い主への連絡手段等も盛り込まれているはずです。紹介された事例では、東日本大震災の際に、いわき市のペットショプで、動物を同行し、行き場がない被災者を店舗内に受け入れ、断水のため温泉を汲んでしのいだ、ということでした。これらの施設では、運営母体がBCPさえしっかりと策定していれば、比較的安心できるでしょう。ペットシーツ、フード等欲しいものはそこにあるわけですから。

いずれのケースも役割分担を決め、第一に自分の身の安全の確保、そしてペットの安全の確保を優先することが第一ですが、まずは日常業務の中で、「トリミング中に・・・見回りスタッフが少ない深夜の時間帯に・・・などなど、今、この瞬間に大地震が起こったら、まずどう行動する?」、これを考えておくことが大切ですね。

そして、平井氏からは、追加で災害対策の検討の際に、「できないことも考えておく」、これも最善の選択を行う上で重要との指摘がありました。また、上記の動物取扱業に携わる者は、平常時にこそ飼い主に対して防災意識の啓発を行うべき、との指摘もありました。

日頃からの防災対策への意識には個人差がありますが、ペットシッター、訓練士などの方から進んで非常時の安全対策への提案(防災意識の啓発)があれば、確かに私達も安心できます。また、この機会に私達(飼い主)の側からも、災害対策について質問してみてはいかがでしょう!?、しっかりと説明してくれる方なら、まかせて安心!、毎年のように「想定外。経験したことのない災害」が多発している昨今、飼い主側にとっても重要なポイントだと思います。

 

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