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2020年01月号

個別銘柄への一口コメント~その1

2020年01月27日 11:59 by K-Tamaki

では、ここからは大型株、中型株、小型株の分類にしたがって個別にみていきます。チャートは、恒例ですが、2018年末の株価を100として、その推移を日経平均と比較しています。では、まずは、大型株から。今回から”株探”リストにはありませんが、富士フィルムを追加しました。

イオンとユニ・チャームは、日経には割負けですが、ほぼ同じような推移をたどっています。小売業に分類される両社、前半は消費増税での影響を先取りして下げ、増税実施時期より回復基調へ戻っています。”知ったら(ことが起きたら)しまい!”、株の世界でよく言われる言葉ですが、ほぼ半年くらいのタイムラグで株価は先を見ている、まさに、それを体現したようなチャートです。では、ここから、各社への一口コメントといきましょう。

①イオン

 今月10日に第三四半期の連結決算発表。63.4億円の最終赤字でした。これは、一昨年の赤字を遥かに超えるものです。経常も対前期比15%の減益、これを12-2月で補い、昨年度比で微増益の予想を出していますが、とても達成できるとは・・・・。同日、23年ぶりの社長交代も発表。創業家から現副社長でデジタル事業を統括してきた吉田氏への交代との発表です。新社長への期待(?)でしょうか、その後株価は堅調、昨年の高値水準を回復しています。昨年もイオンペットの不祥事が発覚するまで堅調でしたが・・・(今年は不祥事がないといいのですが)

イオンで株価に影響のあるのが、その優待制度。イオンオーナーズカード(100株保有から)ですべてのイオン関連店舗でお買い物3%引き、ワオンポイントも付与です。優待権利どりの2月下旬までの間は上がっていくでしょう。昨年もそのような推移でした。記者は、200株保有して、優待目当ての買でじり高の期間に100株を売り利益確定、安くなったらまた100株購入→来年度にじり高で100株売り。こんな戦略に切り替えました。

 ②ユニ・チャーム

業績は、堅調です。12月決算は、2月14日に発表されるようですが、現時点では、下期2割以上の増益、通期でも増益確保で4円増配(28円配当へ)の予想です。米中貿易戦争であおりをうける中国経済依存度の低下を目標にインド市場開拓・シフトを目指していますが、依然として中国は重要なマーケット。現在、コロナバイルスによる肺炎の感染拡大が憂慮されていますが、マスクも手掛けるユニ・チャームにとっては大きな追い風です。この感染拡大、記者は、中国企業に勤めた経験のある知人からの情報を参考にすると、一大事に発展するような予感がして決して喜ばしいことではありませんが。

③大日本住友製薬

 このリストの中で唯一の暴落です。昨年1月にサンバイオとの共同治験薬(脳梗塞治療薬)の治験結果不良、そしてついには、同社との提携解消へとなってしまいました。18年末までの株価が同薬品の将来性までも見込んでいたこともあり、直近の業績の良し悪しなど無視して株価は暴落し、悲しいかな、その後の回復は見込めない状況です。ただ、一つだけ好材料があります。東証、というより日本政府の指針で、「親子上場の解消」があり、同業である三菱田辺製薬は、親会社三菱ケミカルによるTOBで昨年11月に株価は、1,300円台から2,000円台へ 急騰しました。大日本住友製薬は、住友化学の子会社、しかもその株保有割合[51.6%]は、三菱田辺製薬のTOB前とほぼ同じです。TOBでは、2割~5割以上のプレミアムが現状の株価に上乗せされます。今年は、TOB期待で記者は継続保有です。好材料というのが、ペット関連(大日本アニマルファーマ)での再生治療薬の販売開始・バカ売れなどでないことが残念ですが。

④富士フィルム

 本誌でも時折ふれていますが、アニコムと合弁で再生医療の会社セルトラスト社を設立、運営しています。記者は、株主総会出席&再生医療の情報を得るために単元株を保有しましたが、残念ながら4月末に売却してしまいました。(保有していれば、上場来高値を驀進中で含み益大のはず)。富士フィルム、ゼロックスの完全子会社化と日立より画像診断の会社を買収したことが注目されているようです。子会社でペットの再生医療への触手を伸ばしている同社、画像診断の技術を取り入れることにより動物医療へのシナジーも期待できます。今後は、注目していくことにします。

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