アビガン、やっと5月中の認可の見込みとなりました。前月号でお届けした8月には医師の処方箋で私達も購入可能となる予測、なんとかオンスケジュールで進んでいるようです。
レムデジビル、日本ではさほど在庫がないにもかかわらず、重篤患者用に先立って認可されました。しかも投与した患者の40%に肝機能・腎機能障害が見られるという治験データがあるにもかかわらず・・・・
(画像はネットの日経記事より)
ご覧の通り、点滴で投与する液体の薬であり、経口投与が出来る錠剤であるアビガンのほうが医療従事者の負担が遥かに少ないはずなのですが、先だっての認可です。しかも薬価は、約43万円超とのことであり、確かに効果はあり、治療薬の選択肢は多い方がいいのですが、アビガンに先立っての認可は少し疑問に思うところがあります。
再び、アビガン。患者自身が手軽に飲める経口錠剤ゆえ中軽症の患者に向いており、薬価も約9,700円くらいと(これで命が助かるなら)安いといえる価格です。この手軽さは、アビガンが世界的にみても新型コロナの標準治療薬となり得る可能性を示唆しています。それゆえか、前号で30数か国に治験データを得る条件で無償供与というニュースをお伝えしましたが、いまでは80か国程に提供範囲が拡大しているようです。
富士フィルムによれば、先月15日から生産体制を拡大して増産を開始、7月には月産10万人分と従来の2.5倍になり、9月には同7倍の30万人分の供給体制が整うとのことです。16日午前現在の世界の感染者数は約434万人、回復者数は約164万人、死者30万人で約240万人が入院(あるいは自宅待機などで)療養中となっています。療養中の中軽症者向けに処方するとすれば、年内かあるいは遅くとも来春までには生産体制は、需要に追いつく計算となります。一刻も早い認可が待たれるところです。
今後に予想される経済の下振れや学校閉鎖による子供たちとその家族への心身的な影響を考えれば、日本でも一刻も早く自粛モードを解除して、かつての日常に近づける方策を模索していくことが喫緊の課題でしょう。このまま自粛を続ければ、日本では不況等による自殺者がコロナの死者を上回る事態になりかねません。そうならないためにも、記者はアビガンに期待しているのです。
1つ出口の光が見える情報があります。日本感染症学会のシンポジウムでの発表によれば、①感染拡大に寄与する罹患者は、その病状の程度にかかわらず高齢者が多い(高齢者ほどバイルス保有量が多い)、②若年層でスーパースプレッダー(大量にバイルスを拡散する者)となり得る感染者は5人に一人くらいの確率で存在する、とのことです。この研究結果が正しいのなら、75歳以上の高齢者、妊婦、その他基礎疾患のある方は一定期間の自粛継続、それ以外は通常の経済活動を順次許可する、そして万一、集団感染が見られた場合はその都度潰していく(例えば生徒が罹患したクラスは学閉鎖するなど)の方法があると思います。直ちにすべての学校は再開、経済活動も感染者数の増減を見ながら順次再開!、そこにアビガン等の治療薬が加われば、現状は打破できうるはずです。
アビガンを含めたコロナ関連情報は、今後もUpdateしてお届けしていくつもりです。
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