では、ペットショップを営むアレンザ、そしてその親会社バロー、ペットフードのエコトレ、中型株分類のグループをみていきましょう。
アレンザ:975(2/21)->571(3/13,△41.4%)->1,500(7/30,+162.7%)
バロー:1,806(2/21)->1,572(3/17,△13%)->2,719(8/26,+73%)
エコトレ:570(2/21)->374(3/13,△54.4%)->573(8/25,+57.1%)
仮にですが、底値近辺で投資できていれば万々歳です。では、個別にみていきましょう。
①アレンザ 1,190円(8/28)
7/10発表の第一四半期決算では、前年同期比26.3%増収、164.6%増益(経常2,848百万円)でした。しかも経常の対計画比進捗率は71.2%に達しています。アレンザの収益の柱は、ホームセンター事業とペット関連事業、言い換えれば,DIY商品とペット及びペット関連用品の販売です。ホームセンター(主力のダイユーエイト)は来客数13.2%増、売上11.2%増、ペットショップアミーゴは、来客数5.5%増、客単価10%増(いずれも対前年比)という結果でした。アミーゴは、来客数はさほど伸びていませんが、フード、シーツ、猫砂などのペット用品のまとめ買い(客単価10%増)により、売上19.8%、経常336.5%増(329百万円)となっています。まさにペット特需といえます。(ただ、全事業に占める経常の割合は10%強なので、あくまで中核はホームセンター事業ですね) この発表を受けて株価は、7月末にかけて底値から3倍近くまで駆け上がりましたが、その後はじり安。押し目を形成しています。これは、決算発表時に通期の業績を(上方)修正していなかったためと考えています。通期は、7.2%増収、6.0%増益(経常4,000百万円)の計画です。10月の中間決算発表でさらなる増益と通期の大幅上方修正があれば、高値を越えていくことでしょう。
②バロー 2,659円(8・28)
アレンザの親会社となるバロー、詳しく見てみるとちょっと事情が異なっていました。ペットショップは、バロー6店舗、ジョーカー16店舗(ジョーカーは首都圏展開)は、入居している施設が臨時閉館、営業自粛したこともあり、さほど伸びておりません。アミーゴ(アレンザ)の伸びで補っている形です。8/13発表の第一四半期決算では、11%増収、164.2%増益(経常9.485百万円)、そして経常の進捗率は55.2%となっていました。増益に寄与しているのは、営業利益ベースでスーパー事業+234%、ホームセンター+143.7%、ドラッグストア+36.6%となっています。 そして、バローも通期業績見込みは、1.8%増収、1.9%減益(経常17,200百万円)の予測を変更していません。これは、進捗率からみても明らかに保守的すぎます。コロナによる影響は、今後暫く続くでしょうから、10月の中間決算での上方修正が期待できます。
③エコトレ 547円(8/28)
7/9発表の第一四半期は、2.1%減収(売上202億円)、18百万円の経常赤字(前期は、73百万円の赤字)でした。昨年も第一四半期は赤字であり、経費削減効果で赤字は縮小しましたが、肝心の売上が伸びていません。ペットフード専門でありながら、中身を見てみると特需は教授できていないのが現状です。通期計画は、売上800億円、経常200億円(前年比+96.2%)を計画していますが、経常が同レベルを達成できるか疑問です。通期計画は、コロナ前に策定したものでしょうから、当然、今回のペット特需は織り込んでおらず経費削減効果での増益を見込んでいるのでしょう。しかし、同社は、業績下方修正の常習犯、この数値には疑問符が付きます。まずは、中間決算で売上が伸びるか否かをみて行きたいと考えます。
やはり、中身を見てみないとわかりませんね。次章は、アニコム等小型株分類についてです。
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