受付で趣旨をお伝えすると、センター職員さん(女性 Aさん)が答えてくれました。
記者:最近、巣篭り中の癒しを求めてペットを飼ったはいいが、リストラ等で飼えなくなって引き取りを依頼するケースが増えているとTVのニュースで聞いたことがあるのですが、そのようなケースの引き取り依頼は寄せられていますか?
Aさん:今のところ当センターでは、ありません。
記者:本日、犬の譲渡講習を行っているようですが、センターで預かっていて譲渡対象となっているのは?
Aさん:(飼い主が)高齢でお世話ができなくなって、または病気でお世話ができなくなって引き取ったケースが多いですね。
記者:では、今後の見通しについてはどのようにお考えですか?
Aさん:ペットブームの話は確かに聞きます。現在は、ペットショップやブリーダーさんのほうで(販売に)手一杯なのでしょう。いざ飼ったはいいが、諸事情で飼えなくなるケースは来年あたりから増えてくるのでは、と危惧しています。
(記者は、たしかにTVのニュースでリストラで飼えなくなり、引き取り依頼を!というのを見た気がしましたが、東京がたまたまその事例がないのか?、それともTVお得意のレアケースを大袈裟に報道しているのか?はたまた、センターではなく全て直接、愛護団体へ引き取り依頼か?)
記者:では、センターで犬猫の譲渡方法については以前と同様ですか?(講習参加→譲渡会参加、記者は数年前に参加したことあり)
Aさん:以前は、猫は講習終了後に譲渡猫と対面して、その場で気に入った子がいれば譲渡していましたが、現在は講習参加後に別途譲渡会を開催するようになっています。
記者;では、犬は?
Aさん:犬は、ほとんど保護団体が引き取っていて、都の進める(提携の)保護団体に連絡して引き取ってもらうことになっています。
こちらから譲渡団体のHPにアクセルできます。薦められたのが、このサイト→ワンニュンとうきょう
個人的な意見ですが、これはいただけませんね。譲渡団体は、えてして動物愛護センターより譲渡条件が厳しくなりがちです。都推奨の団体のHPをいくつかチェックしてみましたが、単身者の場合は後見人(保証人)が必要。年齢制限は60歳未満(都は60歳以下)、という感じで、やはり都からの譲渡より飼い主に求める条件が厳しくなっています。また。愛護団体の中には、飼育環境確認と称して家に上がり込み注文を付けるケースなども聞いたことがあります(過剰なプライバシーの侵害)。すべての団体がそうとはいいませんが、また一度飼い主に捨てられた犬や猫たちの為を思えば、どうしても譲渡に厳しい条件を付けたくなるのは理解できますが、やり過ぎは間口を狭めることになるはずです。
写真は以前に訪れた岡山県愛護センターの看板犬!この子も保護犬ですが、いまでは看板犬として保護活動の啓蒙等に活躍しているそうです。一度、飼い主に捨てられた、という思いを抱いた犬猫の心を開くのに苦心をしているであろう愛護団体の職員さんには頭がさがります。が、多くの人に保護犬・猫を迎えるという選択肢を広げるためにも譲渡条件の緩和は考えてもらいたいものです。(かと言って単に緩くすればいいというものではなく、譲渡後の報告義務と動愛法の罰則規定を上手くからめて、何かいい方法はないものかと記者も思案するところです)
数軒のペットショップで確認しましたが、ペットの販売価格がコロナ蔓延前の倍以上に跳ね上がっているケースも多々ありました。今後は、コロナだけではなく、自然災害や米中対立に端を発した経済環境を含む世界環境の激変もあり得ます。本当に何が起こっても不思議ではなくなってきた感があります。だからこそ、今のうちに儲けろ!、ではなく販売の側にも賢明な節度ある対応を望みたいものです。
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