EduPet

2021年06月号 vol3

質疑応答~今後の課題を見据えて・・

2021年06月29日 20:58 by K-Tamaki

では、チャートを織り交ぜながら質疑応答の内容と参りましょう!

株主A:ペットがコロナに罹って飼い主にうつると業界がシュリンクするとのことですが、ロシアではペット用のワクチンがあると聞きました。具体的に何か対策を考えてますか?

回答:犬猫のコロナは人とは違い、腸の病気と捉えています。そして現状のワクチンでこの病気に効くものはあります。

これは的を得た回答だと思いました。動物と人間のACE2受容体は違います。確か昨年の総会でも腸内フローラの分析でコロナ予防に貢献できると回答していました。

腸内フローラの分析数伸びていますね。

さて、お次は記者の出番です。

記者:ペットブームの裏でペットの返品が増えていると聞きました。当社で把握している実例はありますか?また、その対策は??

回答:コロナ禍以前もペットの返品はありました。現状、ペットショップで返品が増えている訳ではありません。アニコムとして何が出来るか?ですが、里親専用の補償の手厚い保険の開発に努めています。そしてNOPなどとも連携して当社のネットワークを生かして里親とのマッチングに努めていきます。

(社長より補足)販売価格の高止まりが返品率を減らしている。

 次のスライドにもあるシムネット(前年買収)がうまく機能すればある種のセーフティネットとして機能するかもしれませんね。

記者:先ほど動物病院をマダムはホストクラブと勘違いしている!それが通院回数を増やして・・と言う話がありましたが、「病院へ行く前に」その必要性を飼い主が判断できる材料、簡単な冊子、WEB情報などを提供できれば通院回数も減らせるのでは?また、契約者の性別、年代別のデータはありますか?それをもとに分析しては??

回答:契約者は男性45%、女性55%ですが、女性でご主人名義で契約している方もおりもう少し女性の比率が多いのではと感じています。40代から50代が多く、平均では47歳くらいです。ご指摘の病気の案内についてですが、まさに重点施策として取り組んでいます。例えば、(飼い主が観察できる)皮膚の赤みの程度によって、①自宅療養で対処可能、②病院受診に要有り、などが判断できる治療方法のフロチャート(現在「病気大百科」と称するものがあるそうです)をバージョンアップする予定です。さらに同じ病気(症状)でもどんな薬を使ったか、何日通院したかなどの情報を病院訪問のうえ調査して分析し、それをフロチャートにも含めるなどして過剰診療を減らしていきたいと考えています。

(社長より補足)例えば、プードルで男の子、三歳くらいでは下痢が多い傾向があるということが(データで)わかってきています。

記者:最近、大日本住友製薬の子会社DSファーマアニマルヘルスは、注射一本で犬のヘルニオアを治す再生医療薬を上市しましたが、当社の再生医療についてもっと具体的に伺いたい。

回答:治せない病気を治したい!アニマルヘルスさんと思いは同じです。アニマルヘルスさんは犬のヘルニアに限定して再生治療薬を開発・上市しましたが、当社では犬も猫も、肝炎も膵炎も、いろいろな病気を対象としています。具体的には技術研究組合を作ってそこに街の動物病院に組合員となってもらいます。そして(当社で研究中の)同じ幹細胞を使って、病状に応じて個別に治療していきます。治療費は飼い主からもらいます。

 (社長より)富士フィルムから譲り受けたこの再生医療分野をもう一つの創業としたい。犬猫が動物の中で一番弱いのです。ペットとして30万年もの間身内での交配を繰り返した結果、遺伝子が弱くなっています。遺伝病が非常に多い現状を解放するのが幹細胞かもしれません。

 

 

このチャートに あるように、富士フィルムとの合弁会社セルトラスト社をアニコム先進医療研究所に取り込んだようですね。しかし、個別対応となると医療費はバカ高くなるはず・・・ここでも貧富の差が拡大?そこが記者は少し心配です。

株主B:予防型保険の実現とのことですが、定期的な健診の機会の提供を考えていますか?

回答:そのように考え「どうぶつ健活」の浸透を目標としています。

株主B:機関投資家向けに行っている決算説明会をWEB配信等で個人株主へも配信してもらえないか?

回答:その方針で考えています。株主との新しいコミュニケーションも考えていきたいと思っています。

 そして最後の質疑、ここでついに株価の話がでました。

株主C:ブリーディングのブランド化を考えていますか??

回答:繁殖の問題解決についてサポートを進めています。適切なブリーディングを行っているブリーダーさんの基準を作成していけば、シムネットの提供サイト「みんなのブリーダー」を通じてトータルのブランド化を進めていけると思います。

(記者もこのサイトはよく見てます)

株主C:躾、健康相談などのサポートを有料化してはどうか?

回答:困りごと相談については、電話だと敷居が高い感じです。(月20件程度)2年前からラインで獣医師に相談できるようにしたところ、月に700件を超える相談がありました。今後も病気の早期治療のための判断基準チャートの作成には力を入れて行きたいと考えています。

 

そして、いよいよ・・・

株主C:現在の株価をどう考えてますか?業績はいいのに株価はついてこない・・原因をどう分析していますか?私的には分割は嫌でした。分割すると半分売ってしまいますから・・・それとバーチャルな株主総会も検討してほしいと思いますが。

回答:株価は市場の混乱の影響を受けています。今後は、高PER、成長期待に応える実績を出していくとともに計画を具体的に(アクティビストや機関投資家へ)説明していくつもりです。分割については、東証2部への市場変更を阻止するために行ったものです。

(社長より:今回は指摘されるかもと思ってましたが・・・)

たしかにアニコムは株主数不足により2部へ転落の猶予期間入りしたことがありました。株主数を増やすため分割はいたしかたないところかと思いますが、この市場の混乱を・・・云々だけではないはずです。

株価は、中長期では実績で短期では需給により動くもの、次章で分析して差し上げましょう!

関連記事

研修としては、(記者の感想)

2021年11月号

災害危機対応について

2021年11月号

動愛法改正について、

2021年11月号

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2021年11月号

昨年度は行われなかった東京都の動物取扱責任者研修、コロナ禍継続と言うことも...

2021年09月号

コロナ禍で追い風が吹く業態の一つ、ペット関連事業。今月号はこれからペット関...

2021年08月号

以前に大日本住友製薬の子会社DSファーマアニマルヘルス社が犬のヘルニアを注...