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2021年07月号 vol2

株主との対話を省いた総会!?

2021年07月24日 11:44 by K-Tamaki

富士フィルム、今年はなんと事前に参加申し込みをして抽選、当選者のみが来場できる仕組みを採用しました。オンラインでは、イオンのように質問、議決権行使は出来ず傍聴のみでした。

この図でのオンライン併用参加型にあたります(完全オンラインはまだ会社法上不可)。昨年の質疑は丁寧さが感じられず、大会社のおごりを感じると記者はリポートしましたが、今年はそれ以上に頂けないものとなっていました。

まず、事前質問を受け付けた上で最も質問が多かった内容2つにつき回答した後に会場での質問を受け付ける方法を取っていました。しかも一人1問に限定して重複する質問は避けて欲しいとのこと。アビガン、昨年ほど関心は高くないでしょうが、やはり直接尋ねてみたいと思う株主は多いはずです。それを「アビガンの国内臨床試験の状況」とひとまとめにして、細かな質問を排除して時間短縮です。まさに日経記事の指摘通り、「建設的な株主との対話」が課題であると感じました(このような会社都合の片道通行の総会ではコーポレート・ガバナンスの面でも課題有り)

さて、感想はこれくらいにしてまずは事前質問への回答からお届けします。

質問1)アビガンの国内臨床試験の状況と国産ワクチンについて(実際もっと細部についての質問もあったでしょうが、このようにひとまとめです)

回答)治験はフェーズ3で10月完了予定。実績としては、134万人分の政府備蓄を納入。世界70カ国以上に提供した。また試験管レベルではインド株、ブラジル株へも従来と同様の効果を確認できた。国産ワクチンについては、その原料をVLPセラピュティクスより製造受託しているとのことでした。

昨年度、総会の最後の「全社あげてアビガンの開発・実用化に取り組むので応援して欲しい!」との言葉・・・それが今年もまだフェーズ3とは・・1年間何をやっていたのでしょうか?

質問2)ネットワークへの社外からの不正アクセスについて

回答)6/1夜に全てのサーバーネットワークがダウン、配送も一時停止した。その後の経過としては6/8に全ての窓口業務を復旧、そして同月14日には全ての業務を復旧できた。今回の不正アクセスで個人情報を含め外部流出は認められず、今後も改善と対処と続けるとのこと。

次は当日来場者との質疑です。スクリーンでは会場全体の様子も映さず、何名の来場者があったのかも不明でした。そして3名が質問に立ちました。

株主A:TBSの日曜番組サンデーモーニングのスポンサーを(スポーツコーナー)やっていますが、この番組は非常に評判が悪い。確か、福島の処理水についてもデマを流していました。このような番組のスポンサーをやることは社会貢献の立場からイメージが悪いので考え直してほしい。

回答:テレビCMは多くの人に製品を知ってもらう施策として行っているが、局の内容に関与することは出来ない。ご意見は今後の参考にさせて頂く。

記者はこの番組、評判がよくないのは知っていますが地上波はほとんどみないので具体的なことまではわかりません。が、最近スポーツコーナーで某解説者が大谷選手を並のバッター、ピッチャー以下と酷評したとの話を耳にしました。どうもこの株主の指摘は当たっており、スポンサー広告を出しているスポーツコーナーのイメージダウンは必須です。さらに多くの人に製品を知ってもらいたいなら、今はネット広告の方が有効なのでは?あえてこんな番組のスポンサーをやる意味はないと記者も感じました。

株主B:2050年までのCO2削減についてどのように進めていくのか具体的な施策を伺いたい。またCO2をもっと有効な物質に変換して行くための方法について(研究はなされているのか)伺いたい。

回答)購入電力を再生可能エネルギーにする。工場の自家発電を天然ガスに変えるなどの取り組みを行う予定であるが自社だけでは困難なので多くの企業と協力しなが取り組んで行く。またCO2の有効利用にかんしては天然ガスからCO2を分離する研究をしている。今後は大気中のCO2を減らす研究に取り組みたい。

株主C:アビガンの国際治験に状況について伺いたい。米国では早期にフェーズ2ということだったが、その後どうなったか?海外ではダブルブラインド(二重盲検:医師も患者も偽薬投与かどうか知らされていない治験方法)は常識ですが・・

(この株主の方、まとめの回答が”国内治験”についてだったので”海外”との質問、やりますね)

回答)米国ではいくつかの治験が昨年審議に間に合わなかった。理由としては、米国では症例数が少なかったことがあげられる。現在、米国とカナダで二重盲検で800症例超の治験を行っており、高齢者で効果が高いこと、初期の患者に効果があるかどうかについて夏以降に判明する予定である。

海外向けにおいても、いったい何をやってきたのでしょう??

アビガンの発明者白木博士は、初期の患者への投与こそ効果ありとおっしゃっていました。それが、この回答・・・昨年から一歩も進んでいないどころか後退した感があります。

質疑応答は、このわずか3名で終わりました。これでは、物足りないので記者は恒例のメールでの質問をぶつけてみました。その回答は次章で!

 

 

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