災害危機対応は、業者のみならず一般の飼い主も考えておくべきことです。
熊本地震の実例などを挙げて、動物病院、トリミングサロン、ペットショップ、シッターの途中などで災害に遭遇した場合はどうするか?業者も一般の飼い主も大事なのは、あらかじめシュミレーションをしておくことです。家族などへの安否方法、連絡が取れない場合の集合場所などの決めごとから、今災害が発生したら自分はどう動くべきか?自身の身の安全と動物の安全、家族(会社)での役割分担などを災害の自体を想定して話し合う(想像しておく)ことです。
今回の講師は、この方、平井潤子氏でした。実は、記者は以前にこの方の講演を聴いた事があります。今回の内容は2019年12月号vol2でお届けした時のリポートと重複しますので、まずはバックナンバーをご覧下さい。その上で以下に補足します。
以前になかったケースでは、もちろんコロナウィルス感染症です。日本ではコロナ陽性者は激減したとは言え、まだまだ油断は禁物です。もし自分が、家族が、務める会社の同僚が感染したらどうするか・・・これは改めて考えておいたほうが良さそうです。現在、米国のメルクなどが軽症者向けの飲み薬を開発、日本でも年内に承認されるでしょう。もちろん新たな変異株が出てくる可能性もあり、コロナに関しては日々状況は変化していくます。最新情報を確認して、自分にあった様々な選択肢を考えておくべきです。
最後に「災害対応のお知らせ」としてあるサロンのリーフレットの実例が紹介されていました。その内容は、「お客様各位への大切なお願い」として以下の文面が記載されたものです。
「当店では災害対策として様々な準備を行っておりますが、災害の規模や被害状況により、店舗内のお客様や従業員など、人命に関わる事態が生じた場合には、店舗内の動物たちを守り切れない状況も起こりうると想定されます。そのような事態に陥らないよう最大限の努力をおこないますが、人命優先に伴う不可抗力に事態につきましてはご容赦くださいますようお願い致します。」
この記載は、業者側のみならず飼い主も(考えたくはありませんが)想定しておく最悪の事態に対して必要な心構えです。大規模な破局地震やどこかの元首様がとち狂ってミサイルを撃ってきた場合など・・・いつ私たち自身が生き残れるか否かの切迫した事態が起こらないとも限りません。こんなことも頭の隅に置いておかなければいけないとは・・大変な時代になったものです。
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