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2022年07月号

アニコムの株価・・今後はどうなる?

2022年07月18日 11:20 by K-Tamaki
2022年07月18日 11:20 by K-Tamaki

現在の株価についてどうお考えですか?この質問がでるのは当然ですね。

アニコムの株価は2021年初頭1,200円前後、1年前は800円台後半で推移していました。2022年を迎えて年初来の高値は大発会の836円、その後順調に下げ(?)、4月には600円割れ、そして回復したとはいえ現在はまだ600円台の後半で推移しています。

このチャートは岩井証券ネットレで週足(週間の動き)、過去2年半位の期間指定で作成した物です(7/15の終値まで)。ここでは詳細な解説は省略しますが、このチャートは一目均衡表といい赤と青の雲は株価の抵抗帯をしめしています。株価が雲の上にあるか下にあるかで上昇トレンドか下降トレンドかを示します。雲の中にある時は雲の下限で下げ止まればよし、雲を上下に突き抜ける時はトレンド転換を意味すると考えてください。このチャートの通り2021年初頭より抵抗することもなく(下値は固まらず)下げっぱなしで同年4月に雲を下抜けてからさらに下げ加速です。(注:株価の動きを示すローソク足は週間での終値が週初より高い場合は赤、逆なら青色で表示)

しかしながらチャートとは相反するように、前回の中期経営計画では売上は想定を上回って推移、3年間の平均成長率は16.2%、財務体質も改善しており業績は堅調そのものです。さらに新規に作成した中期経営計画では、①売上530.2億円(22年3月期)->650~700億円(25年3月期)ー>1,000億円水準(2030年)、②経常31.6億円(同期間)->45~50億円->100億円水準、③配当性向(利益の何%を配当に回すか)9.6%->20%->株主資本の4%水準という目標設定をしています。3年間で少なくとも毎年売上7%前後、経常12%前後の成長率を目標としています。この堅実な成長を今後はIRでリリースしていく、これが経営陣からの株価対策への回答でした。

同社のIRはけっこうしっかりしていると感じます。例えば、HPリリースで機関投資家説明会の質疑内容も公開しており、その中で値上げはしないとの回答がありました。そのためか総会では値上げの有無の質問は出ていません。しかし、やはりもう少し大株主(主に外資系資本家)を意識したIRを心掛けるべきでしょう。そして成長株として市場に認識されている同社は米国に端と発した世界的インフレによる金利の大幅上昇、この影響を大きく受けているはずです。この点は説明では触れられていなかったので、記者はこれらを指摘しました(これは質問ではなく文句です)。また以前に取り上げたペット関連ファンド”ほちタマ”のファンド構成利率の減少も指摘しておきました。これに対する回答は、今後は外国人投資家が好む項目、SDG'sとESGへの貢献に焦点を当てたIRに力を入れていくとのことでした。

よく株価は半年先、成長株では数年先の収益を評価して動くと言われています。前章で触れた①従業員の特許、②先進医療の創薬は未だ上市していない、この2つが今後のキーとなっていくかもしれません。特に先進医療関連で画期的な試薬を上市できれば評価は一変するはずです(が、前章でも述べたように創薬関連は・・全く物にならない可能性もかなりあります)。

では、中期チャートと比較して短期でみてみましょう。一日の動きを示す日足ベースでは、下記のように6月末よりトレンド転換(目先の下げトレンド終了)をやっと果たしました。今後は、戦争激化や米国市場の再度の大きな動揺など外部要因激減がない限り安定して上昇していきそうです。下記チャートで6月末に転換点を超えています。

 

株価の面では昨年から期待を裏切り続けてくれた同社ですが、社外取締役も刷新し(新たにリモートで当日参加した米国人の方を迎え、既取締役は数名退任、かの渋沢栄一氏の玄孫の渋沢健氏も退任されるようです)、新たなフェーズへの準備が整ってきたように感じます。

貯蓄から投資へと言われてもなかなか資金がなくて・・しかし、ネット証券では単元株の十分の一単位で変えるミニ株などの取り扱いがあります。今なら株価は600円台後半ですから、7千円弱(10株単位)の資金で余裕が出来たときに少しずつ購入していくという手があります。(記者は40代以下の方にはよくこの購入方法を進めています)ここから10年先、20年先、もしかしたらアニコムの株価は大化けしているかもしれません。単なる保険業ではなく大きな業態変貌を遂げると10倍、20倍になる可能性はあります。そして、大化けとはならなくとも成長市場であるペット関連ですから、中長期では大損はしないと考えています。今度こそ、大化け期待で買ってみる(少しずつ買い増ししてもよし)、そんな印象を抱いた今回の総会でした。

 

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