ペットケアを傘下に持つユニチャーム、今回は同社のみ第三四半期の決算数値となります(12月決算)。売上+14.5%、経常に相当するコア利益△5.9%、進捗率+72.6%です。通期の予想では売上+8.6%、コア利益+3.7%の増収増益予測です。売上の伸びは順調であることから、十分達成は可能と思われます。ペットケア製品に限れば売上+18.7%、コア利益+11.9%と順調そのもの。ただ全社でペットケアの売上比率は1割ほどなので仮に倍になってもそれほどインパクトはなさそうですが。
チャート上では決算発表とともに一気に対抗帯の雲を抜け急騰しました。ここ半年のチャートをみると急騰、その後しばらくだらだらと下げ・・・これの繰り返しのようです。業績は安定成長なのですがなかなか5,000円以上が定着せず、1万円を目指してとはいかないようです。その答えは、記者が信頼する解説者の一人、パルナッソスの宮島氏がくれました。宮島氏、彼は年に世界を周り政府機関や大手ヘッジファンドと接触しています。その情報は大口の資金の動きを把握する上で貴重なものです。その彼の情報によれば、ユニチャームは大手ヘッジファンドの投資対象であり、大手ファンドにより今年に入り6回ほど売り買いが繰り返されているとのことです。上のチャートで直近の下げは大手ファンドの売り、そして決算発表を受けてファイドの一気買い、まさにそれを表しているようです。
ユニチャームほどの大手企業、やはり株価を大きく動かす要因は海外ファンドです。決算前にだらだらとさげている局面は買い、そして決算発表で売りで対処すれば儲かりそうです。しかし、ユニシャームほどの企業なら短期での売買もいいですが、長期での保有もお勧めです。世界大戦などの非常事態でもない限り、倒産の危険はなく着実な成長が見込めそうですから。
最後は、イオンです。宮島氏の情報にはありませんでしたが、これも大手ファンドの投資対象となっていそうな会社です。
中間決算は、営業収益(売上)+3.3%、経常+22.3%、進捗率は+47.7%です。直近、傘下企業の月次売上推移では全てが前年同月を越えており、特に薬局ウエルシアは+16%です。売上は順調に推移しそうです。チャート上で6月に株価のレンジが変わりました。2,000円台前半から一気に2,600円から2,800円の推移に移行しています。イオンは、なんと言っても全ての傘下企業で使えるオーナーズカードの株主優待が魅力です。100株の保有で購入額の3%のキャッシュバック、株数に応じて7%までその率は増加します(3,000株以上は7%)。2月末の決算ですから、今後優待狙いの買いも見込まれることから2,600円台あれば買いですね。
今回、直近発表された中間決算と記者の独断と偏見(?)でのコメントをお届けしました。NISA拡充による投資推奨も言われており、今後株式投資をお考えの方の参考になればと思います。次回は今後の市場動向等の情報も加えて年明けにお届けしたいと思います。
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