米銀とクレディスイス破綻の余波はひとまず落ち着いた感がありますが、世界を見渡せば気になるニュース、とくに外交と経済面でのニュースがてんこ盛り状態です。中国とブラジルが貿易で脱米ドルというニュースもありましたが、最新では、以下の気になる情報があります。
1 OPECプラスが原油の減産を決定。これ、ウクライナ侵攻を続けるロシアが有利になるだけでなく、年後半の原油価格に間違いなく響いてきます。もしかしたら年末から来年にかけてオイルショックの再来もあるかも?
2 ASEAN諸国が米ドル、ボンド、ユーロ並びに円の決済通貨としての依存度を徐々に減らす決定をしました。ビザ、マスターカードも同様で、今後は独自通貨での決済を目指すようです。
3 米国の中央銀行であるFRB(連邦中央準備理事会)が今年7月よりデジタルドルの決済を開始する。もちろん中国もデジタル人民元での決済を拡充していこうとしています。
ブレトンウッズ協定、これは第二次大戦後の通貨体制(ドルを基軸通貨)を決めました。同じブレトンウッズで昨年、再度会議が開かれていました。議題は、デジタル通貨です。これらの事実と現在の米中の外交戦略からは次の展開を予測しています。
今後世界は、欧米(現状日本を含む西側)とBRICS+ASEAN+中東主要産油国連合の2大経済圏にわかれる。
両陣営がそれぞれ基軸通貨となるデジタル通貨を開発・利用するようになる。
その後どちらが世界の基軸通貨となるかの覇権争いが始まる。
依然として危機が噂されている米地方銀やカナダ大手銀行もあり、リーマンショックとは違う形で大きな変革の第一歩となる一年になりそうです。台湾有事もさかんに指摘されるようになりましたが、武力を伴う戦争よりもまずはこの外交・経済面での覇権争いが起こる可能性が高いと考えています。
本当に何が起きても不思議ではない世の中になってきました。しかし、逆に考えればピンチはチャンスです。「金持ち父さん、貧乏父さん」の著者ロバート・キヨサキ氏、彼はリーマンショックの危機をチャンスに変えて大もうけしたようですね。
彼に習えではありせんが、今後の経済危機にそなえるためにもペットを通じて経済を身近に感じて頂けるように、そして将来の資産形成に一役買えるように今後も関連情報をお届けする頻度を上げていくつもりです。
数年後、このイラストのようにこっそりとほくそ笑んでいられますように!
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