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ここからは本誌で紹介してきた企業の最新情報を簡単にまとめてお届けします。

5/19日経平均がバブル後の高値を更新しました。原動力は外人の買い！、日本の割安さ（ドル建日経は円安の影響で割安）、日本のみ依然としてゼロ金利継続などがその主な理由ですが、なんと言っても米国市場がしっかりと推移する中で一番効率的な運用先が日本株ということでしょう。米債務上限問題、さかんに問題視されるようなニュースが飛び交っていますが、どこ吹く風で米国市場の暴落が起こっていません。この前提は大きいと感じます。

そこで、今回は次のチャートとともにお届けします。チャートは2/27（3月第1週のスタート日）を100として5/19日までの日経平均（青折れ線）とローソク足で推移を比較しています。

参考までに期間中の日経平均株価の推移は　いずれも終値（1円以下切り捨て）で27,423円（2/27), 28,856円（4/28),30,808円（5/19)です。

1）ユニチャーム　4,944円（4/27）、5,476円（4/28）、5,358円（5/19）

 5/8発表の第一四半期決算、売上対前年比＋8.1％、営業利益△5.1％でした。そして営業利益の対予算進捗率は20.16％でした。これが嫌気され一時大きく値を下げましたが、記者はこの日（5/9）、上のチャートで大きな陽線（終値＞始値）を引いた日に注目しています。この動きは営業減益、進捗率の悪さを嫌気して取引開始から売りが殺到するも見直し買いで戻したことを意味します。以前にも外資系ファンドが買っているとお知らせした同社株、外資は割安と判断して売り物に買い向かったと推測できます。ほぼ日経以上のパフォーマンスですが、前年同ファンドは6月から売り越しに転じています。もし保有されているなら今月がいったん売り場と判断するのもよいでしょう。

ユニチャーム、注目すべきはペットケア製品（同社の売上占有率14％）売上が対前年同期比＋17.8％、同営業利益が＋55.6％となっていることです。同社の主力パーソナルケア製品の売上伸長率が6.5％に過ぎないのと比較してペット関連の伸びは目立ちます。前章でペットテックの株式会社LABOとの資本業務提携に触れましたが、今後ますますペットケア分野に力を入れていくでしょう。6月以降に前年同様に外資の利益確定売りでさげるなら再度買い場と判断しています。

そして、同社は中国企業ともペットケア分野で昨年資本業務提携を行っています。これは邪推かもしれませんが、米中（日中）開戦はないとの情報が入っているのかもしれません。（中国は国防法が存在します。開戦となれば同国内の敵国およびその同型国の設備資産は没収・閉鎖ですから）

2）イオン　2,552円（2/27), 2,767円（4/28), 2,883円（5/19）

さすが225採用銘柄、見事に日経と連動しています。4/12発表の決算では2023年2月期は売上＋4.6％、経常＋21.9％でした。そしてより重要な2024年2月期も売上と経常ともに＋3.1％の増収増益予想となっています。

その他に主なニュースとしては、①国内初の実質CO2ゼロの食品を2024年に生産販売開始する。太陽光を使って化学肥料は使わずに栽培する実質CO2ゼロで生産して中四国地方で販売するとのことです。②いなげやを出資比率を17％から51％へ変更し子会社化する。この2つです。ペットテック関連の連携に関するニュースはまだありませんが、子会社イオンペットがもしかしたら・・

イオン、記者は保有していますが、日経の動向をみて一度売却して8月（中間決算）前後までに下げたところを再度購入する予定です。

3）あらた　4,105円(2/27), 4,410円（4/28), 4,565円(5/19)

 5/11発表の決算では、2023年3月期は売上＋4.0％、経常△0.5％ですが、売上の2割をペット関連が占めておりその増収率は＋7.8％と他のカテゴリーを超えています。24年3月期予想は、売上＋2.7％、経常＋4.5％の増収増益予想となっていました。配当も通期で136円から166円へと増配の予定です。以前に4,000円割れの株価は評価不足で安過ぎると指摘しましたが見事に返り咲いてくれました。やはり、ユニチャームと比較してもこの配当は魅力です。

あらたは225採用ではありませんから、外人買いではないでしょうが、配当性向の高さという魅力に着目する投資家は多いと予想できます。