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2015年01月号 vol.1 「ペットと暮らす(一人暮らしの)独身女性は婚期を逃す!?」

彼のその一言が・・・・・

2015年01月12日 16:41 by K-Tamaki
2015年01月12日 16:41 by K-Tamaki

 男性なら思わず言ってしまうかもしれない言葉、でもそれは・・・、その一言がなければ・・・・そんなお話です。


東京都在住・ポメラニアン・Y.Gさん

「もともと関西出身で大学まで関西で過ごしていましたが、就職を期に東京に住むことになり、会社の借り上げ寮であるマンションに暮らしています。東京はやっぱり刺激でいっぱいですが、学生時代とはやはり時間の使い方が違ってくるので、平日は会社と家の往復です。今までは気ままな実家暮らしだったのですが、初めての一人暮らしはしかしながら予想以上に快適で、深夜に帰っても母親に小言は言われないし、毎日外食してもOKだし、それはそれは自由を満喫していたのです。しかも借り上げ寮なので体裁は普通のマンションで家賃も安く、自由になるお金もそこそこあるので、唯一、一人暮らしで不満だった「寂しさ」を解消するために、昔から買いたかったポメラニアンを飼い始め、あっという間にメロメロです。
朝は私を起こしに来てくれるし、夜どんなに遅くかえって来ても必ず玄関で帰宅を待っている犬に、はっきりいって友達よりも彼氏よりも心癒されています。
彼氏は同じ会社の同期で、お互いに初めから一目ぼれのような感じで付き合うことになり、洋服の趣味や映画の趣味、食べ物などの趣味も合うので恋人としては文句のない人です。でも、犬を飼うというのは、意外に手間のかかることです。ポメラニアンは長毛種なので定期的にグルーミングに行かないといけないし、予防接種などの病院通いも飼い主の義務です。会社員で一人暮らしなので、そういったことは休日に集中して私自身がしなくてはいけないので、デートの約束ができなかったり、急な犬の不調でデートをキャンセルしたりすることもありますが、彼は理解してくれていると思っていました。
しかし、ある日の急なキャンセルの連絡の後、急に彼が不機嫌になり、私が犬の事を大事にしすぎるというのです。犬のことを除けば、結婚も考えていたようですが、このままだと考え直すというのですが、私は彼も犬も選べないのですが、とうとう時間が欲しいと彼がいいだし、結局お別れするようになりました。次の彼を探せばいいやと思っていたのですが、はっきり言って前の彼ほどすべてにおいて完璧な人がどうしても見つからず、かといって好きでもない人と付き合う気にもなれずそれから全然彼氏ができないでいます。
もうアラサーになりますが未だ独身で、地元の友達は結婚している子も多く、あの時、犬を選ぶか彼を選ぶか躊躇した自分がバカだったかもと後悔はしますが、家に帰って犬の喜ぶ様子を見ると、どうしてもこの犬と別れることはできないなとも思います。」


 埼玉県在住、 チワワ、M、Mさん

「私は一人暮らしの独身で、このマンションに暮らしてもう10年が経ちます。
ココアという名前のチワワの愛犬と一緒に暮らしていますが、後悔していることがあります。それは結婚を逃してしまったということ。しかもこのチワワが原因で結婚するはずだった彼と別れてしまったのです。
犬を飼い始めたきっかけは、友人が飼っていた犬を預かったことが発端でした。同じく一人暮らしの友人が身内の不幸で実家に帰らねばならず、1週間ほど犬預かって欲しいと言ってきたのです。度々その犬とは遊んでいたので喜んで引き受けました。会社から帰ってくると犬が駆け寄ってきてくれて私を迎えてくれる、その喜びが忘れられず私も犬を飼うことにしました。
当時私には彼氏がいました。しかし遠距離恋愛だったため寂しくて犬を飼うことも特に相談せず、自分で決めてチワワを飼いはじめました。1ヶ月に1度ぐらい私のマンションに彼が遊びに来てくれるのですが、初めはチワワを見てびっくり、でも可愛がってくれました。
しかし問題はすぐに起こったのです。月に1度会い、彼とHをするとき犬が勘違いして私が襲われているのだと思い、いくら叱っても吠え立てたり彼に向かって噛み付いたり、はじめは笑っていた彼もムードがどんどん壊されていくのにゲンナリしはじめ、結局もういいよ、という事に。これが頻繁に会っていたら問題は解決したのでしょうが、会えても月に1回なのでその度にチワワが吠えたてるのです。その後彼は私のマンションに行きたがらなくなり、自分の家に来るように言いました。もちろんチワワを置いてから来るようにと。しかし私は普段仕事でなかなかペットの世話ができないのに、土日どこかにチワワを預けて彼の家に行くのにためらいがありました。ペットホテルもお金が高く、知り合いに1泊2日頼むのは申し訳ないし大変さも分かっています。何より休みの日しか私と一緒にいれないチワワがかわいそうだったのです。
そんなことで彼の家に行くことが出来ないと説明すると、俺と犬とどっちが大切なのだ、なんで相談せずに犬を飼い始めたのだと口論になりました。私はあなたと会えなくて寂しいから犬を飼い始めたと言ったのですが、その後も喧嘩は続き結局彼の方から別れを切り出されました。
別れ際に彼は、自分は結婚も考えていたけれど結婚したら社員寮に入らなければいけない、そこで犬を飼うのは無理だ、でも君は犬を取るんだよね、と聞かれました。チワワを保健所になんて絶対に考えられないので、社員寮が無理と言うと、彼は別れを告げました。
もう三年前の話ですが、犬を飼う前に彼に相談していれば、今ごろは結婚していたのかと思うと悲しくなるのです。」


千葉県在住・柴犬・R.Nさん

「今でこそ婚期を逃した独身アラフォー女性になってしまいましたが、子供のころからの夢と言えば「素敵なお嫁さん」でした。「いつか素敵な男性と結婚してお庭付きの一戸建てに住み、子供を授かって幸せに暮らしたい」、そんな夢を抱いていたのです。
そんな私は就職をして一人暮らしを始めると、特に人付き合いを大切にするようになりました。誘われれば例え違う部署の宴会にも参加してきましたし、合コンなども自分から積極的に開催したりしていました。様々な人脈が出来たので、友人や同僚から誰かを紹介してほしいと頼まれることもしばしば有り、すっかり恋愛上級者気取りになっていました。
私自身はと言えば、「結婚に妥協はしたくない」という思いから吟味に吟味を重ねました。そこでようやく出会ったのが、誰でも名前を知っているような証券会社に勤める男性でした。優しく誠実で、年収もルックスもバッチリ。唯一の欠点は私よりも一回り近く年が上なことでしたが、年上の男性が好きだった私には、むしろ長所にも見えていました。毎日のように電話をし、週末ともなれば必ずデートを行い、交際は順風満帆そのものでした。
当時マンションで一人暮らしをしていた私は、彼の家で一緒に住みたいと思っており、時期もやんわりと相談し始めていた、その頃でした。私の父が、クモ膜下出血で倒れたのです。幸い命に別条はありませんでしたが介護が必要な状況となり、母は父のことで手いっぱいに。その時問題になったのが、実家で飼っていた柴犬です。もう10歳になる老犬でしたが、一緒に住んでいない私にも非常に懐いてくれており、兄弟のいない私にとってまさに弟のような存在でした。その柴犬の面倒を、誰も見ることが出来なくなってしまったのです。
施設に送る訳にもいかず、私は自分のマンションに犬を引き取ることにしました。大分老いてしまいましたが犬はやはり可愛く、私はすっかりメロメロになっていました。しかしそこで問題なったのが、付き合っている男性の存在です。彼は犬が来た後も私の部屋に遊びに来てくれましたが、柴犬は元から警戒心が強い犬で中々彼に懐いてはくれません。それに日本犬であるため抜け毛が多く、毛だらけになる部屋に彼はうんざりとしてしまったようでした。そこで遂に言われたのが、「悪いけれどこの犬と一緒に暮らすことはできない」という言葉でした。
ですが弟のようなこの犬を、手放すことなど出来るはずもありません。また年上で結婚を焦っていた彼は、犬が亡くなるのを待つことも出来ず、結局別れの道を選ぶことになりました。
縁がなかったと言えばそれまでですが、独身で過ごす寂しさに、後悔が募ります。」


埼玉県在住・ポメラニアン・T.Yさん

「優先事項っていうものがわからないんだと思います。振り返ると、あれは失敗だったんじゃないかと後悔しつつ、いまも独身生活を送っています。
私は子どものころは犬が大嫌いでした。小学校のときに野良犬に追いかけられたことがトラウマになって、犬を見ただけでも身震いをするようになっていました。親戚の人が愛玩犬を連れてきても、すぐ部屋に逃げ込んでいたぐらいです。
犬嫌いが治ったのは社会人になってからです。友達に連れられて近くのペットショップに行ったときのこと、ガラスの向こうで私を見つめる小さなポメラニアンに、私はズキュンと心が撃ち抜かれたような気がしました。「私のことが好きなの?」と勘違いしてしまいそうな潤んだ瞳にやられてしまったんです。すぐさまATMで15万円をおろすと、その子と育成セット一式を買いました。いま思えば無謀だったと思います。なにしろ一人暮らししているマンションのオーナーさんに確認を取っていなかったんですから。幸いにも理解のあるオーナーさんで、管理をしっかりして誰にも迷惑をかけないという条件で了承をいただきました。
たぶんいままでの反動があったんでしょう、もうその子のことしか考えられなくなり、旅行も一緒、実家に帰るときも一緒、外でも話しかけたりして、はたから見たら変な人に思われたかもしれません。
その子が二歳の誕生日を迎えたときのこと、家で誕生日パーティをしようと、いつもより豪華なお肉と、その子の好物である犬用クッキーを専門店で買っていたんです。そしてレジに行こうとしたら、誤ってクッキーを落としてしまい、それをグシャッと踏み潰されてしまったんです。思わず「うわっ」と叫んでしまいましたが、踏み潰した人は本当に申し訳なさそうに新しいクッキーを取りに行き、潰れたのと合わせてレジで支払いをしてくれたんです。それが彼との出会いでした。
彼は年齢も近く、犬好きで趣味も合うので、付き合い始めるのに時間はかかりませんでした。彼は犬を飼っていませんでしたが、私のマンションに来ては甲斐甲斐しく世話もしてくれ、なんの問題もなく交際は続きました。ところがある日、彼が急に転勤することになり、私にこう告げました、「結婚前提についてきて欲しい。しかし転勤先では社宅に入居しなくてはいけない」と。その社宅はペット不可だったんです。
結婚するならこの人だと思っていました。しかし、私の出した結論は「ごめんなさい」でした。いま思うと選択肢は二択じゃなかったような気がします。」


兵庫県在住・プードル・T.Kさん

「私はもうすぐ40歳になる独身女性です。本当は学生時代からずっとお付き合いしている彼と結婚するはずでしたが、その彼に何度も浮気をされて裏切られ、別れてしまいました。その後に、一人暮らしをしていた私は寂しさから何かペットを飼いたいと考えて、プードルを飼い始めたのです。そもそもそのことが、今思えばわたしが婚期を逃す大きな原因となってしまったのです。
彼と別れてからというもの、わたしのパートナーはプードルになりました。犬は飼い主を裏切りません。彼のことでよく泣いていたわたしにとっては、男性よりも犬のほうがはるかに信じることができました。
でも意外と私は男性に気に入ってもらうことが多く、彼と別れた後も、お付き合いしたいと告白されてお付き合いした人もいました。でも私の中では、初めの彼の裏切り行為がトラウマになっていて、男性よりもやはり愛犬のほうを優先してしまう所がありました。新しい彼はわたしと一緒に同棲したがり、彼の住んでいる広いマンションへ越してこないかと言われました。けれどもその彼の住んでいるマンションは、ペットを飼うことは禁止されていました。私の実家の母親も動物好きでうちのプードルを気に入っていたので、犬を実家に預けて僕の所へおいでと何回も言われましたが、わたしは断りました。彼には、僕と暮らすよりも犬と暮らしたいのかと嘆かれどうしても犬と暮らしたいと言うと怒ってしまいました。そのほかにも、犬の餌や美容や服などにばかりお金を費やすわたしにも、呆れてしまったようでした。
結局その彼にも、振られてしまい、また一人になりました。
でも私には、そばに可愛い愛犬がいてくれたので、辛くありませんでした。

そんな愛すべきプードルが、先月、老いてお空へととうとう旅立ってしまいました。私の心には大きな穴がぽっかりとあいてしまって、何日も泣き続けていました。その頃ある雑誌で、ペット依存症の人は結婚できないと書かれてある記事を読んで、私のことだと思いました。気が付けばもう40代も半ばで、おひとりさまのままです。あのときに一緒に暮らそうと言ってくれた彼は、今思えばとても私のことを愛してくれていたし、誠実な人でした。わたしはペットを愛するあまりに、どうかしていたのでしょう。
今は本当の一人ぼっちです。周りもみんな結婚してしまって、寂しく感じることが増えています。あのとき、ペットだけでなく彼のことも、ちゃんと愛してあげれば良かったと、今になって少し後悔しています。」

→皆さん、その一言がなければ上手くいっていたのでしょうかね?。中には確信犯と思われる一言もありますが・・・・

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