猫でもない、犬でもない、最後にご紹介するのは、鳥さんです。
東京都在住・オカメインコ・A.Mさん
「犬と仕事は裏切りませんから、男と違って。」週に一度通っている会社の歯科助手が、私の歯垢を取りながら、突然語り出しました。こちらは口を開けているので「あぁ。」としか答えられないものの、彼女はよっぽど鬱憤が溜まっていた様で、初対面の私に長々と語っていました。
きょとんとしながら帰ると、部屋のドアごしから「ピュー!(おかえり)」と相棒のお迎えが。裏切らないのは犬と仕事だけじゃなく、鳥だってそうなんだけどな…何を隠そう、私も、マンションで一人暮らし、いや、鳥と二人暮らしをしている独身女であります。同居鳥はオカメインコ。何故鳥を選んだかと言うと、寂しがり屋の私。テレビをつける前、シーンとした部屋の中に、ビニール袋が「カシャ…」と動く音でも響き渡った日には、寂しすぎて寝込んでしまいそうだったので、「しゃべれる」ペットがいいと、鳥に同居してもらうことにしました。
中でもオカメインコはラブバードと言われ、愛情豊かで、一人の飼い主に愛情を注ぎ続けるくらい、人懐こい鳥種。私がカゴの前に立つだけで「頭をなでてくれ」とお辞儀をして来て、トイレに姿を消せば「どこ行ったの!」と呼び鳴きし、寝る時は止まり木から降り、私に一番近い場所で眠ります。とにかく誰かに必要とされたい、そんな寂しい独身女にはぴったりの構ってちゃん。いつの間にか、生活がオカメインコメインになり、会社からすぐさま家に直帰するという生活リズムが成り立っていました。
そんな私も、一応は婚活女子。会社では「月に100人と出会う」宣言をしてしまったがために婚活クイーンと呼ばれ、まわりは婚活女子でいっぱい。家に帰ったら部屋の隅で鳥を肩に乗せて独り言を言っているなんて誰も知りません。婚活の方法は主に婚活サイト。何回かのメールで意気投合したらいよいよご対面という流れでお見合いを数回繰り返していました。そんなある日、最もお気に入りだった男性からいよいよご対面のお誘いメールが!会う前に一度話してみたいということで、私たちはドキドキの初スカイプをすることになりました。ワンルームでのスカイプ、始めて面と向かう相手の画面に夢中になっていると、相手はチラチラと目線が落ち着かない様子。会話があまりかみ合わなくなり、どうしたのかと聞くと、私のうしろの鳥が気になるとのこと。スカイプ越しに見ると、オカメインコがここぞとばかりに踊り鳴き暴れ、ロマンチックとは程遠い雰囲気を醸し出していました。結局その方とはそれっきり。愛しすぎたが故のオカメインコの嫉妬攻撃だった様です。オカメインコとの生活に後悔した瞬間でした。
→ごめんなさい、失礼とは思いましたが、読んでいて思わず吹き出してしまいました。
オカメインコ・・・実際にご対面となったらいったいどんな反応をするのでしょうか?インコ、最近ブームのようなので、今後インコを飼いたいと思っている女性はご参考に!
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