4月16日実施された譲渡会では、対象となる仔猫(生後2か月位)が2匹、成猫が1匹、参加者は記者を含めて7名でした。
猫の場合は、事前講習会に約1時間、その後、猫(仔猫)とご対面、そして猫(仔猫)の譲渡先(里親)決定後に譲渡講習会となります。譲渡対象は、現状では仔猫中心ですが、この日いた成猫は、人懐っこい猫なので譲渡対象として選ばれたとのことです。
講習用テキストは、表紙を含めて4P、ページを開くと左側が譲渡事前講習、右側が譲渡時講習のまとめとなっており、受講終了後に最後のページに受講印が押されます。
この受講印が押されたテキストは、その日から1年間有効ですので、当日にお目当ての猫が居ない場合には、再チャレンジ可能となっています。記者の場合は、来年の4月までお目当ての猫ちゃんを探せるということですね。
講習は、受講用テキストの他に①いぬ・猫手帳、②動物と人間の共通感染症(ズーノーシス)、③狂犬病などの冊子、リーフレットが配布され、それらを参考に進められるのですが、重要な内容は、①法令の遵守、②終生飼養と適切な飼養管理(健康管理)、③災害対策、④飼い主のモラルについて、となります。特に、東日本大震災以来、③災害対策は常に考えておかなければならない項目となってますね。全般的には、動物を飼おうと考えている方なら、納得のいく当たり前の内容ですね。
さて、ここからが参加してみようという方には重要、譲渡対象となるセンターの仔猫の特徴です。それは、①場所の移動が多い、すなわち病原体と接する機会が多い、②親猫と早くに引き離されているため、免疫が不十分、かつ仔猫の社会化が不十分である、ということです。つまり、病気のリスクがブリーダーなどから購入するよりは高いということですね。でもご安心を!センターでは、保護した後、検査して病気は治療してから譲渡対象としているとのことですから。
但し、猫エイズと猫白血病(FeLV)の検査は行っていないとのことです。この二つの病気、いずれも発症すると重篤な症状となる病気ですが、生後6か月未満の仔猫は母猫から受け継いだ抗体を持っており、それが消失してからでないと正確な診断はできないからなのです。お迎えしてから、改めて検査を行うことをお勧めします。
このように、センターではできる限りの検査を行い、譲渡時点でほぼ健康体といえる仔猫が貴方を待っています。これから仔猫を飼おうと考えている方、血統書にこだわらないなら、ぜひセンターに仔猫を見に行って、気に入った子の里親になって下さい。現状、殺処分が最も多くなっている仔猫を一匹でも多く救うために。
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