まずは、株式購入にかんする基礎編です(株投資経験者はスルーして下さってかまいません)。
総会に参加するためには、その会社の期末に(決算日に)株式を保有している必要があります。日本の企業は、3月決算が多いですね。3月決算では、3月31日が期末となり、この日に株式を保有していることが必要です。
そして、市場で売買されている株式には、それぞれ取引できる単位があり、(会社によって異なりますが)1株、100株、1000株などの単位で取引されています。この単位を「単元株」といい、1単元株あたり、1個の議決権が与えられるのです。
東証が推奨していることもあり、現在は100株単位の取引が増えてきました。日本動物高度医療センターも100株単位です。26日現在の値段(終値)は2,022円ですから、議決権を持つ株主になるには、現在では、最低2,022円x100=202,200円の資金が必要となります(ちなみに、3月26日の終値は、1,640円でした)。
ここで、一つ注意することがあります。有価証券の売買では、受け渡しが購入日(注文約定日(”やくじょうび”といいます))から土日を除く4営業日後となることです。
今年を例にとってみましょう。3月31日は火曜日でした。4営業日前は、3月26日、この日に(現物で)株を持っていればいいということです。極端な話、26日に買って翌営業日(27日)に売却しても株主総会に参加する権利は得られます。
31日が決算日だから、31日に買えばいいというものではありませんので、株を購入した経験のない方は、要注意ですね。
次に、会社は、31日の株主名簿を作成します。その名簿に載っている株主へ召集通知と議決権行使書が送られてくるのです。決算から総会の開催日までのスケジュールは会社法によって期限が決められています。6月25日、26日に株主総会が集中するのは、法定期限ぎりぎりでスケジューリングしている会社が多いということです。そしてこれが、実際に送られてきたものです。
議決権行使書ではなく、「第10期株主総会出席票」となっているのは、この会社が上場したばかりでもあり、今回は株主総会で決議する事項がないためです。
この「第10期株主総会出席票」(決議事項ありの場合は、議決権行使書)が総会へのパスポート。これを持って、いざ!総会へ行ってきます。
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