株主総会は、福島駅前のとある結婚式場で行われました。ダイユーエイトが存続会社とのことで、その本拠地福島市で開催されたのです。
当日は、100名以上の株主が出席。この写真は、総会で「ペットワールド アミーゴ」の説明が行われているところです。昨年、リックの総会に出席した時は、女性の株主が目立ちましたが、今年は年配の男性が多いように感じました。また、「ペットワールド アミーゴ」のテーマソングなども流れていません(昨年、リックは会場で流していました)。かなり昨年とは違う雰囲気を感じます。
さて、お待ちかね!質疑応答のコーナーでございます。
記者:当社は、保護犬の里親斡旋を行うNPO法人を設立していますね。全国展開を目指すのであれば、同NPO法人と連携を取り、ペットショップで売れ残った子たちを同NPO法人の里親募集に乗せることを全国的規模で行うお考えはありますか?(ペットショップの売れ残りの子たちのその後は・・・と言う話がありますが、里親募集の活動と上手く連携できれば、殺処分ゼロへの貢献もできるのでは!?との趣旨で質問してみました)
社長:ご意見として賜ります。
記者:私は、里親募集のボランティア活動をされている方も知っていますが、中にはペットショップでの販売に否定的な方がいらっしゃいます。あえて、相反する立場にあるようなNPO法人を設立された、その心意気、その想いをお聞かせ下さい。また協会は当社社員での運営ですか?ボランティアの方はいやっしゃいますか?
社長:動物の愛護のために始めた協会です。理事になっているのは、当社の役員等となります。
回答は非常に、あっさり、としたものでした。これでは、心意気など到底伝わるものではありません。また、”ご意見として賜ります”との受け答えは、記者もかつて株主総会の裏方、FQA作成などの経験がありますが、その経験に照らせば、「今はまったく考えていない、そして今後も・・・・。」という意味です。また、質問に立った株主は10名ほどでしたが、記者のほかには誰もペット関連の質問はありませんでした。
現在、ホームセンター事業が伸び悩んでいるのに対して、ペット事業の売上は伸びています。記者の現時点での印象ですが、売上を伸ばすためペット事業の全国展開を目指すのはいいのですが、受け答えから推察する限り、どうも思い入れが感じられません。ともすれば、売上至上主義に陥りがちで、それは、すなわち不幸なペットを増やす要因となる可能性があります。昨年のリックの経営陣は、記者の動愛法の質問にもっと丁寧に回答してくれました。命を扱うのなら、こう少しその覚悟が伝わる経営を志してもらいたいと株主としては思います。
次回は、別の会社の取り組み等をご紹介します。
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