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4/5にエコートレーディングが決算を発表しました。今回は、中堅企業のチャートとともに同社から。

（従来のチャート：こちらはカクヤスも表示しています）

1　エコートレーディング

1,405円（12/9）、1,256円（3/29△11％）、1,231円（4/5△12％）

24年2月期は対前年比で売上＋10.8％、経常＋94.5％と大幅な増収増益でした。さらに配当も期末19円に増配（前期13円）、通期でも33円（前期24円）に増配です。ただ、配当は今期のみの特別配当5円を含めていますので、来期からは年間28円となるようです。

期待通りの結果ですが、来期は売上＋2.4％、経常＋2.5％の予測です。加えて3月の月次を反映した中間期は売上＋2.5％、経常△16.1％。これは、子会社の物流センター移転や本社事務所の移転に伴う費用、社員研修などの人材育成費用を上半期に見積もっている予測です。しかし、5日の夜間取引を見る限りでは株価は△57円の1,174円へ下落。直近の反応は芳しくありません。上半期減益による成長鈍化、しかも配当は来期減配、みかけ上はその通りなのですが、物流センターの移転が将来のコスト削減効果などを見込んだ決定ならば再評価される余地はあるでしょう。週明けからは下げそうですが、今後の株価推移を見守りたいところです。

2　アレンザ

 1,043円（12/29）、1,040円（3/29△0.3％）、1,035円（4/5△1％）

決算発表は4/10を予定しています。直近の売上集計のみですが24年2月期は、対前年比で売上△0.1％、来店客数△4.5％、客単価＋4.7％との結果です。新規出店には積極的で、愛護の観点からペットの展示販売をおこなわないショップの運営などの工夫もしているようですが、効果はまだ出ていないようです。10日の来期予測次第でしょう。その他では、5日付けで正式にプライム上場基準の全てに適合できた旨のリリースがありました。

3　カクヤス（今回引き続き取り上げています）

1,750円（12/29）、2,034円（3/29＋16％）、2,302円（4/5＋32％）

本誌掲載対象から外すといった途端、何とも皮肉なことに日経以上のパフォーマンスに浮上しました。決算発表は5/15予定ですが、24年3月期の売上は飲食店向け＋18.3％、家庭向け＋3.8％、全社売上＋13.3％と増収増益基調です。第3四半期の経常進捗率が84.2％であることから、さらなる上方修正期待で買われています。ただ、ペット用品販売を含む家庭向けは上半期が対前年＋6.1％増であったのに対して下半期が＋1.1％増と伸び鈍化、同社は今後酒類の販売への原点回帰がますます進むかもしれません。記者は以前として株保有してますので、今後の展開については総会で確認してみようと思います。

カクヤスの株価上昇は、物色の対象が日経平均採用や半導体関連一辺倒だった状況からの変化の兆しととれ、喜ばしいことですが・・・