では、残りの企業群をまとめてみていきましょう。まずは、イオンからです。
1 イオン
3,151円(12/29) 3,595円(3/29+14%)3,480円(4/5+10%)
決算発表は4/10を予定しています。225採用銘柄でもあり業績もよく、株価は相変わらずの堅調推移です。前回から特段のニュースはありませんが、直近2月の月次売上げも連結各社で軒並み前年比+4-8%の増収、特にペット関連は24ヶ月連続で増加とのことです。決算発表が期待できます。
2 ユニチャーム
5,098円(12/29) 4,834円(3/29△5%) 4,551円(4/5△11%)
2月に本年12/19日までに発行済株式の0.76%の自社株買いを発表しましたが、現在までの買付けはゼロ!です。但し、市場で直接買付けする予定なので今後の下支えにはなるでしょう。決算発表は5/7の予定です。
ユニチャーム、経済専門番組でも良く取り上げられます。最近では日経CNBCで大川コメンテーターが「過去30年間で最も安定的に成長し株価上昇の恩恵に預かれた銘柄」として分析結果を紹介されていました。株価暴落時の影響は少なく、年間でみれば安定的に上昇している、さらに安定配当の銘柄との分析です(NISA投資向き)。但し、過去は過去、これからは中国市場減速がどう影響してくるか次第でしょう。
3 あらた
3,110円(12/29) 3,300円(3/29+6%) 3,195円(4/5+3%)
あらたも11/7までに発行済み株数の3.4%相当の自社株買いを計画しています。同社は3月末まで計画の約37%を買付けています。ユニチャーム同様に今後の下支えとなることでしょう。決算発表は5/9の予定です。
同社の中国市場進出・・・・最近ニュースはありませんが、やはりその状況が気になりますね。
では、最後は小型成長企業群です。
1 アニコム
543円(12/29) 578円(3/29+6%) 565円(4/5+4%)
2月の正味保険料収入は4,533百万円で前年同期比+7.7%です。累計でも全ての月で前年を上回っており(+6.8%)相変わらず業績は好調です。保険契約継続率も88.4%とのことです。決算発表は5/9の予定です。
2 日本動物高度医療センター
1,726円(12/29) 1,998円(3/29+13%) 1,942円(4/5+13%)
3月中旬から配当取りのため買いが入り一時株価は2,000円を超えていました。(今期末20円、初配当のインパクト大)同社は自社株買いは完了とのことです。決算発表は5/9です。
3 ペットゴー
1,254円(12/29) 908円(3/29△28%) 903円(4/5△28%)
製品関連では、下痢などの大腸系疾患の 犬猫用向けに消化器ケア療法食や犬猫用ノミマダニ駆除薬を新発売。その他はau Payマーケット、Yahooショッピングなどで賞受賞など好材料は発表されているのですが、株価はご覧の通りの低迷、鍋底を這う状況です。やはり前回の減収減益決算の影響は大きいようです。決算は発表は本誌掲載の中では最も遅い5/15の予定です。
ペットゴー、鍋底を這ってはいますが日経の大下げでもさほど下げなくなりました。「麦わら帽子は夏に買え!」こんな相場格言もあり、ここからは数年後を期待して徐々に買っていってもいいでしょう。
これらの成長企業群は何かBIGニュースがあれば株価は急騰します。それでなくとも前章でのカクヤスのように好業績の会社に徐々に注目が集まるようになれば徐々に株価は居所を変えていくでしょう。但し、決算で下方修正などの悪材料があれば、鍋底の底が抜ける展開もあるので業績が伴っていることが第一です。
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