この件ですね。今年4月に伝えられた不祥事、「預かりでお散歩2回と謳っておきながら、実際はお散歩していなかった」、「トリミングで炭酸水使用の入浴と謳いながら、実際は水!」
これが景表法違反にあたるとして消費者庁から業務改善命令を受けた件についてです。
1)何故この事態が起こったのか?、2)再発防止方法は?(具体的に聞きたい)、と株主番号を氏名を明記して問い合わせを行いました。株主ゆえか(?)当日に解答が届きました。
以下、原文のまま転載します(太字が記者の質問です)。
日頃より弊社をご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、お問合せの件でございますが、弊社トリミングサービス事業における炭酸泉サービスとお散歩の表記につきまして、 長期間に渡り実際のサービ スと異なる表記のまま運営していた事が判明し、このたびの公表に至りました。 多大なご迷惑をお掛けしましたこと、深くお詫び申し上げます。 以下、いただきましたご質問への回答をお知らせ致します。 1)経営陣の方々は、何故本件のような不祥事が起こったとお考えですか?(原因分析) 景品表示法に関して、価格表示についてはチェック体制が機能しており、問題はございませんでしたが、 サービスに関する表示、特に以前から継続して表示している販促物についてのチェック体制の不備が大きな原因でございます。 3年間も不認識とはあるまじきことでございますが、会社としての管理不足と従業員へのコンプライアンス教育不足であったと、慚愧に堪えません。 2)原因分析の上で、どのような具体的対応、解決策をこうじておりますか?(研修による強化だけでは不足だと感じています) コンプライアンス教育の強化と表示物のチェック体制を見直し、本社はもとより店舗で作成した表示物については各エリアの責任者、 トリミングやリテール(小売り部門)事業の責任者のチェック後、法務部の承認を経た上で掲示する体制とし、再発防止に努めております。 また、社内で判断に迷う表示がありましたら、顧問弁護士やイオン㈱法務部へ速やかに確認するようにしております。 簡単ではございますが、何卒お含みおきくださいますようお願い致します。 このたびは、ご迷惑とご心配をお掛けしましたことを重ねてお詫び申し上げます。 今後とも弊社への変わらぬご愛顧とご指導ご鞭撻をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。
この回答・・・皆様には響くでしょうか??記者は、やはり株主総会へ行って、とっちめればよかったと後悔しています。おそらく、想定問答の模範解答を法務部と相談のうえ、作成した文面だと想像できますが、どうも心に響きません。(総会でも同様の回答になった可能性ありですが)
チェック体制と言うなら、1)お客様にお散歩の様子(写真)をメールで送るなり、引き渡しの際に写真を見せるなりして預かり中の様子を伝える。2)お客様アンケート(書面)やメールでの感想を受け付ける専門の部署を設け、手抜きやさぼりが無いようにフローする。人員不足なら募集するか、それもままならないなら、サービス内容の表示を変える(お散歩なし)ことをアナウンスする。そこで初めて景表法の話がでるべきです。原因については、手抜き、さぼりとは言えないので、このような言い回しになっているのでしょうが・・
この不祥事は一部の店舗でのことで、真面目に仕事をしている社員が大多数だと思います。株主からの問い合わせへの回答ゆえコンプライアンス、コンプライアンスと繰り返しているのでしょうが、もう少し具体的な、消費者に分かりやすい回答がほしかったところです。
このイオンペットの件ですが、お迎えに行った時、ワンちゃんがずっと何かを訴える仕草をしたので、ばれた!、という噂もあるようです。大切な家族、ワンちゃんや猫ちゃんがいつも笑顔で帰ってくるようなサービスを期待したいものですね。
そして、もう1社、エコトレーディングにも別の問い合わせをしているのですが・・・こちらは、即日に”別途担当から回答します”との返信が届いたのみです。こちらも回答が届き次第お伝えしたいと思います。(回答なしの場合は、別の記事でその旨記載します)
株主総会シリーズ、暫く続けます。
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