猫と違って、犬の場合には譲渡会とは別の日に開催される譲渡事前講習会に参加しなければなりません。
記者は、4月9日に参加したのですが、職員さんから「いかに犬を飼うのが大変かを説明します。」と最初の一言が。
そして、テキストがこれ。
テキストは、(犬猫の違いはあれ)、猫編とほぼ同じ構成です。配布される冊子もほぼ同じですが、犬の場合は、「咬傷事故編」という小冊子が追加されます。狂犬病予防法との関連ですね。咬傷事故は最近も結構多い(平成25年度、都内で330件)とのことで、この項目については、職員さんも時間を割いて説明していました。飼い主の義務として、被害者の手当はもちろん最優先ですが、①24時間以内の役所への届出、②48時間以内の狂犬病検診が義務付けられていることがポイントとなります。
そして、猫の譲渡と同様に講習受講から1年間はいつでも譲渡会に参加できるとのことでした。しかし、右側に「受講済印」を頂けるのはいつになることでしょうね・・・・
これから参加する方のためには、そうも言ってられないので、ここからはセンターの譲渡対象犬について説明を受けた内容をお伝えします。
センターの譲渡対象となる犬の特徴としては、①5歳以下、②病気でない(触診等のセンターの検査で健康と認められる、あるいは治療済)、③(環境等の)順応性の高く問題のない(攻撃性がない、凶暴でなく比較的人懐っこい)個体が選ばれているとのことです。主に、迷子犬、何らかの理由で(引っ越し先で飼えない等)飼い主が手放した犬の中からこれらの条件を満たす犬が選ばれているのです。説明を聞く限りでは、お迎えするのに全く問題がないように思いますが、やはり、リスクはあるようです。
リスクについては、①以前の飼育環境の詳細がわからないため、犬の癖や普段の生活での問題行動が不明、②先天的疾患が不明との説明を受けました。例えば、煌めく稲妻&轟く雷鳴、で、「やる気スイッチ」ならぬ「咬む気スイッチ」が条件反射的に入ってしまい、隣に居る人をいきなり、ガブっと・・・などといったこともあるかも!?これは極端な例ですが、確かに、一緒に暮らしてみなければわからないこと、ありますよね。
その他には、犬種別の特徴も説明して下さいました。説明があったのは、①ハスキー、②ゴールデンレトリバー、③柴犬、④ミニチュアダックス、⑤チワワ、⑥プードルです。人気犬種、網羅されてますね。
仔猫と違い、平成25年度では、88頭まで減少した東京都の犬の殺処分数。これをゼロに少しでも近づけるために、東京都内でこれから犬を飼おうとお考えの方、選択肢の一つにセンターからの譲渡犬のお迎えを加えて頂ければと思います。
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