このチャートは、「地方からは羽ばたけペット関連企業」としてご紹介した、エコトレーディング(本社:兵庫県西宮市)、リックコーポレーション(本社:岡山市北区)並びにくろがねや(本社:山梨県甲府市)の各社の株価推移です。株価は、エコトレ(7/24 675円→年末 641円)、リック(7/24 819円→年末 936円)、そして、くろがねや(7/24 397円→年末 385円)となっています。配当利回り+株主優遇でリックとくろがねやをお勧めしたと思います(エコトレは、穴株として)。上のチャートが示すように配当利回り+株主優遇のお蔭で日経平均ほどは下がっていません。それでは、個別に見ていきます。
エコトレですが、ペットフード・用品のインターネット通販事業を行う連結子会社、ココロ(岡山県岡山市)を住友商事の子会社爽快ドラッグへ売却してしまいました(11/16フィスコ配信)。ペット情報総合サイト、”PETPET"は、売却対象とはなっていないのですが、ペットフード販売部門を切り離してしまうとは・・・・、「動物と人の真の共生をめざす」というキャッチフレーズはどうしたのでしょうか?残念な気がします。
反対にペット事業拡張を目指すのが、リックです。トリミング部門の収益力が高い「DOG&CAT JOKER](関東地盤のペット専門店)を運営するジョーカー(東京都墨田区)を子会社として、関東進出を目指すとのことです(9/25 ネット配信)。新たにペット関連の部門も設立して、専任担当を置きペット関連事業を強化する旨のプレスリリースも発表されていました。業績も順調のようですし、この発表後に株価は上がっています。
くろがねや、こちらは関東中心の店舗展開ですが、ペット関連事業に関するニュースは、取り立てて何もなく現状維持のようです。業績は予定通り順調のようですが。
この3社、はからずもペット事業縮小(エコトレ)、事業拡張(リック)、そして現状維持(くろがねや)と三社三様となりました。ペットビジネスは、これからもその市場拡大が期待できると言われています。株価は、それぞれの会社の施策を反映した結果となっていることは興味深いですね。まさに、明(リック)と暗(エコトレ)。100株で株主優遇として、2,000円の住友VISA JAギフトカードももらえるリック、ペット関連企業としての飛躍も期待できると思います。今後もお薦めです。
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