まずは、本誌で取り上げた企業のここ1週間の株価推移と関連情報です。日経平均が高値をつけたのが9日、そして1週間後の16日までに約2,100円(7.1%)の急落に見舞われました。その間、ペット関連企業の株価は、以下の通りです。
1)大手 イオン:2,643円(3/9)、2,531円(3/16 △4.2%)
ユニチャーム:5,135円、5,220円(+1.6%)
あらた:4,295円、4,000円(△7.9%)
2)中堅 エコートレーディング:828円、805円(△2.8%)
アレンザ:993円、951円(△4.2%)
カクヤス:1,344円、1,324円(△1.5%)
3)成長株 アニコム:566円、501円(△11.5%)
日本動物高度医療センター:1,800円、1,810円(+0.6%)
ペットゴー:1,314円、1,181円(△10.1%)
この間、アニコムのみ15日に東急不動産との業務提携(ペット専用住宅の取り組みと入居者に保険斡旋などのサービス提供)を発表しましたが、全く株価に影響はなく、むしろ16日は年初来安値492円と500円割れをみることになりました。以前から指摘してきましたが、アニコムは外資系の保有株が多いこと、保険業分類で少額ですが債券運用は行っていることが影響していると思われます。アニコム、業績はいいのですが今後も厳しいでしょう。
ペットゴー、こちらもかなり下落しましたが、日経が反発した17日には1,338円と一気に戻しています。こちらは、個人投資家の狼狽売りです。市場の落ち着きとともに買われたのがその証左です。ペットゴー、今後、相場波乱で連れ安する場面は買ってもいいでしょう。
ユニチャーム、こちらも17日は5,338円とさらに上昇。これ、また外資系ファンドが6月に向けて買っていますね。
あらたの下落は少し意外でしたが(こちらは業績悪化?少し調査が必要かも)、同期間に唯一好材料を発表したアニコムが大幅下落とは皮肉なものです。
では、最後に新たにペット関連のニュースリリースがあった企業を紹介します。
1)綿半(めんはん)ホールディングス(証券コード#3199) 1,417円(3/17終値):長野県地盤のホームセンターと建設事業を営む会社です。小諸動物病院の全株式を取得して子会社化、動物病院経営に参入します。
2)イオレ(#2334) 1,322円:求人広告プラットホーム運営会社です。ペットの総合情報サービス開始、ペットと泊まれる宿、プロのカメラマンによる記念写真撮影などの情報提供サービスを開始するとのこと。
3)シェアリングテクノロジー(#3989)396円:住まい関連トラブル対応のマッチングサイト運営。ペット葬儀110番、ペットの葬儀関連事業へ参入するとのことです。
4)ラクオリア創薬 (#4579) 831円:ファイザー日本法人の中央研究所が前身の創薬ベンチャー企業。犬の食欲不振治療薬を開発しました。
今後、これらの企業はペット関連事業の展開次第で取り上げて行く予定です。
今回の波乱でも、長期で見れば成長市場であるペット関連株は右肩上がり!?
今回調べただけでも上記のように関連事業に新規参入してくる会社も多くありますし、その可能性は高いと考えています。今後も折に触れ、関連情報をお届けします。
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