EduPet

2015年01月号 vol.2 新年特別企画第二弾

私・・・・実感しています。

2015年01月21日 15:30 by K-Tamaki
2015年01月21日 15:30 by K-Tamaki

 まず、最初は、このお二方です。


宮城在住・雑種猫・Tさん


 「私がアパートで一人暮らしを始めたのは、19歳の春、大学進学がきっかけでした。それまで実家で猫を飼っていたのですが、一人暮らしで寂しくて、たまたま近くで見かけたポスターの保護猫を引き取って飼いはじめました。実家の猫と同じく、黒の雑種のオス猫です。飼いはじめてまもなく大学やバイト先で友達もできましたが、猫を一匹にしておくわけにいかなくて、旅行や飲み会の誘いも断ってまさに猫とべったり生活を送っていました。ペットを飼うのは特別大家に認められましたが、そのうち住民から泣き声がうるさいと苦情が出て、取り壊し予定で格安のアパートばかり点々としていました。落ち着かなかったけれど、この頃は猫を守るんだ!という気持ちで充実していました。
しかしこのご時勢ですから大学卒業後の就職はなかなか決まらず、でも猫のご飯代くらいは稼ぎたくてようやく小さい事務所に就職。しかしすぐにクビになり、資格を取るための長いバイト時代を経てようやくそれなりの収入の職を得ました。
仕事が落ち着いた頃、もっと駅近の自宅が欲しくて賃貸マンションに移りました。もちろん猫も一緒です。ペット可の物件でペットを飼う人が多かったことから、とても居心地がよくつい、2匹目の猫を増やしました。
2匹目は1匹目が馴染みやすいよう、大人しそうなメスにしたつもりでした。しかし、成長してみるとなかなかやんちゃな子で、先住猫とケンカばかりです。夜中に2匹がケンカする声で起きてしまい、翌日の仕事に差し支えることもしばしば・・・。後悔したのはこれが初めてです。
気がつけば独身のまま35歳になってしまい、適齢期が過ぎつつあります。若い頃は猫と猫好きな気の合う友達さえいればよかった、でもこどもを生めない年齢にさしかかってきました。
こどもは元々好きではなく、猫のほうが10000倍は可愛いと思っていました。しかし、兄弟にこどもがうまれ、仲間だと思っていた猫友達も結婚して子供を生み育てるのを見ていく中でどんどん焦りが生まれてきました。無くなりかけていた人間としての種の保存本能が頭をもたげてきたのかもしれません。甥は可愛いです。猫とはまた違った可愛さがあります。自分のこどもならどんなに可愛いことでしょう。
しかしどんなにあせっても相手がいません。運が良くて明日相手をみつけたとして、交際、結婚、出産というごくありふれた人生のステップをかけあがることのなんと難しいことでしょう。」

→二匹の相性の問題ですね・・・きっとお互いに縄張り意識が強かったのでしょうね。


 



北海道・アメリカンショートヘア・E.Nさん


 「私は子供の頃から動物好きでしたが、母と妹が動物アレルギー持ちだったのでペットを飼った経験がなく、いつか一人暮らしを始めたら絶対にペットを飼いたいと思っていました。そのため高校を卒業してすぐに実家を出たのですが、マンションを探す際の第一条件が「ペット可」の物件でした。
その後は念願のペットのために貯金、貯金の毎日で、結局ペットショップに実際に足を運んだのは一人暮らしを初めて半年が経った頃でした。犬は散歩やトリミングが大変かなと思い猫を飼おうと思っていたのですが、種類までは決めていませんでした。種類や値段を問わず、フィーリングで決めたいとも思っていたので。
一件目のペットショップには、「びびっと」くる子がおらず、その後の二件目でやっと「この子だ!」と思える生後2ヶ月の雄のアメリカンショートヘアに出会いました。ショーケースの前でひたすら見つめていると女性の店員さんが「その子は今届いたばかりでまだお値段も出してなかったんですよ。広告の品でかなりお安いですし、アメリカンショートヘアは性格も飼いやすいのでおすすめですよ」と教えてくれました。他のどの猫よりもその子は安く、なんと餌皿やトイレ・爪切りなどの飼育セット一式をつけて5万円でした。なぜ血統書付きでこんなに安いのか聞くと、「この子ちょっと目やにが出やすい体質で右目が開きにくいんです。大きくなるにつれてだんだんよくなっていくと思うんですが、やはり現時点ではあまり見た目が良くないので」とのことでした。ここで一気に私の中で庇護欲というか、この子は絶対に私が育てる!と決断しました。
こまめに目やにをとっていたのが良かったのか結局目は飼ってから4ヶ月ほどで完全に良くなり、今年7歳を迎えましたがそれ以降ワクチンと去勢手術以外で動物病院にかかったことはありません。またペットショップの方が言っていたとおり非常に飼いやすく、猫とは思えない程甘えん坊で寂しがり屋です。家にいるときはほとんど膝の上に乗ってきますし、玄関までお見送り・お出迎えもこの7年ほとんどかかしていません。そんなこの子が本当にかわいくて、外出が少なくなり友達付き合いもどんどん悪くなっていきました。

20代の半ばをこえ学生時代の友人がどんどん結婚・出産していく中私はここ数年彼氏さえいません。たぶんこのままずっと独身なんだろうな、と思います。女性はペットを飼うと本来自分の子供に対して出る防衛本能がペットに出てしまい男性を警戒する、とテレビで言っているのを見たときはまさに自分のことだと思いました。正直貴重な20代をほとんど家で過ごしていたのを考えると後悔してないと言えば嘘になります。」

→う~ん、犬と違い、猫は散歩は不要。期待にたがわぬ(?)体験談ですね。


 

関連記事

ペットシッターサービスへ参入したポピンズ

2024年04月号

ペット関連企業情報 個別情報

2024年04月号

ペット関連企業 個別情報 その2

2024年04月号

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2024年04月号

新年度になりました。4月の声を聞くと同時に堅調そのものだった日本株も少々波乱と…

2024年03月号

昨年末、ペットシッタースクールのセミナー参加の際に犬の食事専門家 「Dog's…

2024年02月号

22日、日経平均株価が最高値を更新しました。世界情勢や国内の政治的混乱もどこ吹…