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2022年01月号

ペット関連株個別コメント③~アニコム、日本動物高度医療センター、アイペット、そしてカクヤス

2022年01月23日 15:40 by K-Tamaki
2022年01月23日 15:40 by K-Tamaki

最後は、下記4社です。以前に記事として取り上げたペット用品に参入したカクヤスを今回から追加しました。市場選択は、アニコムがプライム、日本動物高度医療センターとアイペットがグロース、そしてカクヤスがスタンダードです。

①アニコム:11/8/21発表の第2四半期決算では、売上対前年比+11.6%、経常+21%、経常通期進捗率は48.8%でした。但し、2021年度の第2四半期ではそれぞれ対前年17.7%増収、167.2%増益でしたから成長鈍化(ペット需要の先食い)と取られて株価は下落していたのかもしれません。会社公表の資料によれば、明治安田生命との取り組みが奏功し上半期で新規契約数は11.9万件、保有契約は98.1万件で年内には100万件は視野に入るとのこと。さらにペットの写真から病気を判断するシステムに関する特許を20件出願、AIを活用して写真から個体認識や疾病予測を行うシステムを開発、遺伝子検査を用いたブリーディングサポートなどの取り組みにも積極的です。そして12月公表の資料によれば、11月までの実績で正味収支保険料は312億円(前年は284億円)、これは前年を下回った月はありませんでした。加えて増配(期末1株配当を1.25円から2.5円へ倍増)も発表しています。いくら成長鈍化とはいえ、これだけの好材料がありながらここまで叩き売られるとはちょっと信じがたいというのが正直な感想です。アニコムは英文資料の作成・公表など外国人投資家を意識したIRを行ってきました。それを考えると、11月からの米国金利上昇で外国人投資家の成長株の叩き売りターゲットになった可能性は大いに考えられます。(1部上場とはいえアニコムの規模なら外人から見れば小型成長株の認識ですから。)次回の決算発表は2/7/22、これに期待しましょう。

②日本動物高度医療センター:11/4/21発表の第2四半期決算は、売上対前年比+1.9%、経常△5%、進捗率は44.3%でした。通期では2.9%増収、2.2%増益予測です。同日、動物用酸素ハウスの製造販売を手がけるテルコム株式会社を子会社することも発表しています。この会社2021年7月期で売上7億、経常1.6億の実績があります。今期通期では半期分以上が同社実績に寄与するはずです。また12/20/22に2/28/22までに100,000株を上限とする自社株買いも発表、1/4/22発表では5,000株を買い付けたとのリリースも出ております。また大阪病院は開院予定が遅れて1月中に着工、23年3月に開業とのことです。(本体工事価額683百万円)自社株買いの恩恵もありますが、年明けも株価は底堅く推移しています。来週からの市場動向次第ですが、株価は底値に達したかもしれません。

③アイペット:同社公表の決算資料は未経過保険料方式をとっており、これは日本の会計基準(Japan-GAAP:日本で一般に公正と認められる会計原則)とは異なっています。11/9/21付け同社公表の資料では日本会計基準では売上対前年比+27.5%、経常+25.8%で進捗率は68.2%となっておりました。保険契約総数は12/14/21付けで70万件、ネットで健康診断等を行う子会社ペッツオーライのユーザー数は上半期で55%増加との情報もあります。金利上昇で成長株叩き売りの憂き目にもあわず株価が底堅く推移しているのは、この背景があるのでしょう。昨年度はペット特需の恩恵は享受していないとのことでしたが、今期になり同社も徐々に恩恵を受け始めているのかもしれません。

④カクヤス:21年9月号で取り上げた同社、同月からペット用品の宅配事業へと参入しました。業務用のお酒などの販売を主力としていた同社、コロナ禍の影響を受けて売上の減少は目も当てられない状況です。今期通期予想は、売上げ918億円、経常△19億円。また公表資料によれば、業務用:コロナ以前382億円->昨年192億円->今期171億円(いずれも3月決算における第2四半期実績)、宅配用(ペット用品売上はここに含まれます):同区分で81億円->101億円->107億円の推移でした。そして12月までの対前年売上実績は業務用△6.6%、宅配用+0.6%(12月単月は業務用+38.6%、宅配用+2.3%)とのことです。ペット用品の売上げは徐々に業績に寄与していくでしょうが、せっかく回復基調にあった業務用売上がオミクロンの感染拡大で水を差された状況です。期末配当も未定(前期24円90銭)としており、大変厳しい状況は続きますが、新たにペット関連事業に参入した会社として応援していきたいものです。

 以上、ざっと見てきましたが、気になるのは何と言ってもアニコム、一度経営陣に株価対策を聞いてみたいものです。通常、株価は市場が決める物、こういう答えが決まり文句ですが、これまで応援してきた会社ゆえそれでは済ませたくないですね。1/21/22付けのアニコムの終値は687円、昨年のほぼ半値まで下落しています。この値段、プライム市場に残れるなら今こそ買い時かもしれません。

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