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2015年06月号 vol.2

実録!株主総会~社長に直接聞いてみた!

2015年06月27日 15:36 by K-Tamaki
2015年06月27日 15:36 by K-Tamaki

  よくTVニュース・新聞記事で「怒号が飛び交う株主総会・・・」などという見出しを見かけますが、その怒号がもっとも飛び交うのが、この質疑応答の時となります。

余談ではありますが、某テレビ放送局を持つ会社の質疑応答では、「偏向報道をするな!、あの番組はなんだ。」と怒りだす人、某電力会社では、原稿を手に延々と反原発の口上を述べる人・・・周りからは、時には共感の拍手あり、非難のヤジありです。いろいろな光景がみられ、これを見てるだけでも面白いものです。

さて、話を元に戻しましょう。

この写真の方が、社長さん。動物好きらしく、実直な印象を受けました。初めて、しかも上場してからわずか3か月での株主総会。さすがに社長さんは緊張気味のご様子です。

「それでは、ご質問をお受けします。」との議長(社長)の発声で質疑応答開始。株主は、挙手をして出席票の番号と氏名を告げてから質問をします。

ところが、あたりを見渡しても誰も質問する気配がありません。記者は、それでは、私が!、とばかりに質問をぶつけてみました。質疑応答(要約)は以下の通りです。

記者:連携先の動物病院とは、症例等の情報交換(管理)は行っているのか?連携先の獣医師レベルには差がある。治療の際に判断が間違っていて、”どうぶつ”を死なせてしまうこともある。動物医療の向上と底上げを謳うなら、(本業ではないのでデータ管理は大変だと思うが)きちんと連携先のデータベースを作り、都度更新していくべきではないか?そうすれば、救える命も、御社の紹介症例数も増える(当然、収益も向上する)のではないだろうか?

社長:連携病院へは、セミナー・学会への参加を通じて(奨励して?)動物医療のレベル向上に努めている。(数が多すぎて手が回らないようです)

記者:現在、株価は低迷している(上場後急騰したが、その後はじり安)。主要株主には、投資ファンドが多い。ファンドは出口戦略で株を売るのは当然として、安定株主作りの施策は考えているか?例えば、動物好きの株主を増やすために、株主限定のネットでの医療相談などはどうか?

社長:そういうご意見は、他の方からも頂いている。ペット相談は今後の検討として考えているが、現状は白紙の状態、もう少し時間が必要。

記者:高度医療、特に手術が必要なケースは、死と隣り合わせのケースがあると思う。昨年1年間の実績で、術中死したケースはどのくらいあるのか?

社長:手元にデータがないが、(どうやらそんな質問は想定外だったようです。)適切な術前検査により予期しない事態はほとんどない。

記者:先の話とも関係するが、ガンなどの困難な症例を治療するがゆえに、最悪の事態も想定して外部との提携により、ペットロスカウンセラーを作ることを検討してほしい。

(これは、お願いベースです、といったので特に回答はなしでした)。

記者の他には、1名が質問。動物病院を経営していた夫が亡くなり、あとを引き継いだ獣医師の女性(そう、自己紹介していました)から、

質問者:従業員の状況で昨年比較で7名減。獣医師は、激務。働く環境をもっと改善すべき。退職金の積み立ても考えてほしい(確かに財務諸表には、退職引当の形跡はない。)

社長:従業員(の退職状況)については、4月から安定してきた感がある。今後とも長く働ける環境を整備していきたい。また、社会の変化にも柔軟に対応していきたい。

結局、質問は、記者とこの女性の2名のみでした。

決議事項もないため、これにて株主総会は開始からわずか45分で無事終了~、と相成りました。

 

 

 

 

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