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2020年08月号

個別銘柄の一口コメント その3 小型株

2020年08月30日 20:26 by K-Tamaki

 最後は、アニコム、アイペット、日本動物高度医療センターについてです。アニコムは、株主総会でコロナ特需を明言しており。アイペットは特需なしと回答していました。第一四半期の決算発表では、はたして?、まずは、株価の推移からみていきます。

アニコム:3,910(2/21)->2,633(3/13,△32.7%)->5,320(5/29,+102.2%)

アイペット:1,976(2/21)->1,633(3/10,△17.4%)->2,020(8/25,;+23.7%)

動物高度:2,071(2/21)->1,450(3/17,△30%)->2,220(8/6,+53.2%)

アニコムは、総会での報告通りの株価推移ですが他の2社は下げた分を戻したという感じです。では、個別にみていきましょう。

①アニコム 4,455円(8/28)

8/7発表の第一四半期決算で、17%増収、214.4%増益(経常 前年同期比3.1倍の550百万円)でした。さらに、対計画進捗率は19%(前年は7.9%)です。通期では、10%増収、32.4%増益(2,900百万円)を計画しています。総会での明言通りコロナ特需を享受し、このまま順調にいけば今期大幅増益となることでしょう。参考までに7月度実績では、保険料収入3,464百万円(前年同月 3,108百万円)、腸内フローラ検査実績 11,572件(同 6,601件)、遺伝子検査実績 10,036件(同 13,234件)となっていました。検査実績については、まさに、コロナ予防の施策として腸内フローラ分析によるサプリ投与で免疫力を強化するという方向性を裏づける実績となっているようです。

同社は、8/25 に株式分割(9月末の株主にたいして1株を4株に分割)を発表しました。これは、株主数を増やすための施策です。実は、7/10に東証の1部上場規定を満たす株主数が不足しており、現状のままでは1年後に2部市場へ降格させる旨の通知を東証から受けていました。1部上場維持に必要となる最低株主数は2,000名、1年の猶予がありますから問題ないでしょう。

②アイペット 2,000円(8/28)

 7/31発表の第一四半期決算では、23.2%増収、37.2%減益、通期予測は、19.2%増収、16.3%減益となっています。8/26同社発表では、保険契約件数が55万件を突破とのニュースもあり、本業は、徐々にコロナ特需を享受できているといえるかもしれません。株式専門紙の解説でも、新規契約数が順調に増加、株価は上値チャレンジの動きになるだろうとして注目株として取り上げられていましたが、ちょっと待ってください。問題はこの減益要因です。これは、発生損害額(支払保険金)が第一四半期で683百万円(1,886百万円→2,569百万円、前年比36.2%増)となったことが主因です。この理由として、ペットの高齢化、動物医療の高度化による医療費の増加があげられていますが、これは今後も継続していくことであり、より収益性の高い商品開発がなければ、利益は伸びないということに他なりません。株主としては、収益性の改善を望みますが、一般の飼い主としては保険金が少なくなるのは困ります。今後は、収益性が高くかつ飼い主にもメリットのある新商品開発にかかっています。

③動物高度医療センター 2,180円 (8/28)

 8/6発表の第一四半期決算では、4.4%増収、11.4%減益、通期予想は2.4%増収、1.3%減益でした。減益要因として、従業員数の増加及び従業員の待遇改善による人件費の増加が主因ということでした。従業員の待遇改善、これは株主総会でも触れられていた課題であり、今後のことを考えると評価できます。この点は、株式専門家の間でも評価されているようで、今後の株価上昇が見込めるとの評価を得ていました。株式専門紙から引用、要約すると、「新型コロナ拡大の中でも動物病院は、”社会生活を維持するうえで必要な施設”として、事業の継続を要請されたうえ、2次診療サービスは比較的急を要するケースが多いこともあり影響は軽微であった。現状の従業員の待遇改善は評価でき、株価は上値を狙うだろう。ただ、コロナの影響で学会や各種セミナーが中止になった影響はじわじわと効いてくることが予想されるので留意が必要。」とのことです。

 

以上、直近の決算発表に照らし合わせて今まで本誌で取り上げたペット関連企業をみてきました。コロナで今後がますます不透明となっている現在、(株式投資経験のない方も将来のために)身近なテーマとしてペット関連企業への投資、考えてみてはいかがでしょう!本誌がそのために少しでもお役に立てば幸いです。

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