最後は、大型犬を飼っている人の経験談です。
まずは、ハスキーさんからです。
ハスキー
東京都在住R.Oさん
「数年前、私はハスキー犬を飼い始めました。飼う前はとても大きくてかっこよく、模様も良いのでいつか動物を飼うならハスキー犬と決めていました。 しかし、楽しい反面、しつけをする上で困ったことがありました。ご飯を先にあげていたり、散歩の時にご飯を先に食べさせていたりといろいろと繰り返していたら私の言うことを聞かなくなってしまったのです。トイレの場所もなかなか覚えてくれませんし、手に負えませんでした。諦めずにしつけについて調べていたところ、私のやり方が大きく間違っていたことに気づかされました。ハスキー犬は上下社会を重んじる種類なのでいいかげんな飼い方をしていると言うことを聞かなくなってしまうらしいのです。そこで、情報を元にご飯を先にあげるのではなく私が先に食べてみせること、散歩の時に前に歩かせないこと、トイレの場所を根気よく覚えさせたり、正しく出来たりした時には思いっきり褒めるなどを数ヶ月以上行ったところ、次第に言うことを聞くようになっていました。 今では何のトラブルもなく楽しく生活が過ごせています。」
→躾も一貫性が大事ということですかね。
岐阜県M.Nさん
「小さい頃からの憧れで、ついに去年からシベリアンハスキーを飼うことにしました。まだ子犬ですが、将来勇ましい姿になる犬種なので今から楽しみです。ただ、大きくなる前にちゃんとしつけをしておかないと危険だと聞いていたので自分なりにしつけには力を入れました。特に気をつけたのは噛み癖をなくすことです。まだあどけない顔をしていますが牙はしっかり生えそろいつつあり、甘噛みレベルを超えて思いっきり噛まれたらひとたまりもありません。そのため、甘噛みをしてきたら毅然とした態度でやめるように命令することを続けました。怒られるとしゅんとするので可哀想でしたが、人間と共生するためには学んでもらうしかありません。しばらくすると彼も共生する際の良いことと悪いことの違いがわかってきたようで、鋭い牙にひやひやすることもなくなりました。このしつけを通して、言葉の通じない犬にものをわからせるには辛抱強く取り組むことが大切だと学びました。」
→噛むといやなことが起こる(正の罰)と学習したのですね。確かにハスキーに思いっきり噛まれると悲惨なことに・・・
福岡県在住h.fさん
「私はこれまで、シベリアンハスキー、シーズー、ミニチュアダックスフンドを飼っていましたが、ハスキーの場合、ごはんの時の躾に苦労しました。基本的なおすわりや「待て」ですが、ハスキーは野生の本能が強いのか、なかなかうまくいかず、すぐに食べてしまいます。私がお皿を取り上げてやり直しさせようと手を出すと噛みついてくるし、お手上げでした。しかし、父がやると噛みつきもせずうまくいっていました。自分なりの結論では犬は家族の中で上下関係を築くといいますが、父が家族の長とハスキーは考えていたのでしょう。こういう場合は犬に長と認めてもらうしかないようです。父はよく叱っていましたが、それが理由なのでしょうか。シーズーやダックスフンドを飼っていたときは1人暮らしだったので自然と自分が長として認められていたようで父の躾を真似て飴とムチをしっかり使い分けていたらそれほど躾に苦労することはありませんでした。なによりも同じ生き物ですから愛情を持って接していれば必ずこたえてくれると思います。」
→家のリーダー=親(自分を養ってくれる人)と認識していたのでしょう。
ゴールデンレトリバー
奈良県在住C.Mさん
「10年ほど前、大型犬のゴールデンレトリバーを飼っていました。最初はぬいぐるみのように可愛らしかったのですが、すくすく成長しいつの間にか立派な毛並の成犬に成長しました。 しつけは「お手・おかわり」から始まり、「お座り」、「伏せ」、「待て」等ひとつひとつ大変でしたが、賢い犬で一度覚えたことは決して忘れませんでした。「待て」以外のしつけは、私が餌を持ちながら特定の動作に誘導し、出来たらすぐに餌を与え、おおげさに褒めてやることで覚えましたが「待て」は一筋縄ではいきませんでした。 「待ちなさい」と強めの口調で話しかけたりもしましたが、やはりじっとしていることが苦手なようで5秒が限界でした。困り果てた私は、犬好きの友達に相談したところ、急に何分も待てるわけはないので、徐々に待てる時間を増やし、じっとしていれば必ずご主人様が帰ってくるという期待を持たせることが重要だと言われました。 それからは、本当に1秒間隔といってもいいくらいの地味な「待て」を繰り返しました。そのうち、犬も必ず戻ってくるということを学習したのか、10分ほど待てるようになりました。犬との間に信頼関係が生まれたようで大変嬉しかったです。」
→犬は行動・体験から学習するといういい実例ですね。
千葉県在住 M.Mさん
「私は昨年ついに念願のゴールデンレトリバーの子犬をペットショップで購入し、新しい家族の一員として世話をし始めました。ところが、犬種と年齢からしてわんぱく坊主であることは十分予想していましたが、いざ我が家に連れ帰るとその予想を上回るわんぱくぶりに振り回され、飼い主としての威厳も何もなくなってしまいました。そこで、本格的に躾をしようと参考書を買い込み、まずは人に吠えないことを教えることにしました。その方法は、犬がむやみに吠えたら犬が見えないところで新聞紙を壁や床に叩きつけて大きな音を出すというものです。吠えたら大きな音でビックリさせ、むやみに吠えることは良くないことと教え込む、これを参考書で読んだときは眉唾でしたがいざやってみると我が家の子犬には効果てきめんでした。私は犬を引っ叩いて躾をするのは嫌だったので、この非暴力的かつ効果的な方法には助かりました。今後も思いやりある躾をして楽しい日々をおくりたいです。」
→吠えたら嫌な音(嫌なこと)が起きる、正に罰の効果です。
ラプラドールレトリバー
東京都在住T.Sさん
「2年くらい前に犬を飼うことになりました。初めてのペットだったので、どうせなら賢い犬種がいいだろうと思い、ラブラドールレトリーバーをペットショップから購入し、ラブと名づけました。 小さいうちはとてもかわいくて家族皆がラブを甘やかしてしまい、ラブはとてもわがままで大きな犬に育ちました。ラブラドールレトリーバーは大人になるととても力が強く散歩はいつも引きずられるような形になり、お客様が我が家に来てもムダ吠えがとても多くなり、家族全員がラブに疲れ果ててしまう様になりました。そこで、大型犬を何匹も飼っている友人に相談してみたところ、どうやら犬の社会的順位がラブがトップになっているので、その順位を替えるような躾が必要であるとアドバイスをもらいました。犬はかわいがってもいいが、毅然とした態度で接し、飼い主の命令に服従させるように育てなければならないのです。まずは、「待て」から徹底的に躾をしました。吠えたら「待て」を繰り返し、散歩の時もリードを引っ張ろうとすると「待て」を繰り返しました。次第にラブは「待て」の意味を理解する様になり、1週間程で素直ないい犬になってきました。」
→よく、犬は家の中での序列を決めて意識しているといいますが・・・・
沖縄県M.Kさん
「我が家にいるラブラドールレトリーバーは今では落ち着いていますが小さい時はとてもワンパクでしつけるのも一苦労でした。特にトイレのしつけがうまくいかず、畳やカーペット、布団、さらにはソファーにまで堂々と用を足してしまう事には家族そろってお手上げ状態でした。何とかトイレを教え込もうと子供たちが色々試したのですがうまくいかず、諦めかけていた時、意外にも一家の主である主人がしつけをしたらすんなり従ってくれました。普段あまり世話をしていない父親に自分たちよりも犬がなついている事を知った子供たちは不満そうでしたが、犬も人間の上下関係をよく見ているのだなと感心しました。きっと彼にとっては主人がボスで、まだ小さい子供たちが部下なのでしょう。私はどのへんに位置づけられているかわかりませんが、一応指示に従ってくれるので多分中の上くらいだと思います。しつけも犬が認めた人がやる方が効き目があるのだと実感した出来事でした。」
→この方も"家の中での序列”を利用するということですが・・・
読者コメント