ここまで簡単に動物取扱業責任者事前研修と登録申請についてまとめてみましたが、いかがでしょうか?
研修時間も短く、また登録申請も意外と簡単にできると思われたかも知れません。反対に、こんなに簡単にできていいのか、もっと難しい内容の試験を行ったほうがいいのでは、と思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。私自身、研修を終えて実際に登録申請を行った感想ですが、研修は短時間で行うためか、どうしても届出方法と罰則説明に重きを置いている感があります。そして、この研修は新規に登録申請しようとする者(法人)と更新を行うために受講するものが一緒に受講しています。前号の「動物愛護」でも書きましたが、せめて新規登録申請の対象者は別受講として、もっと動物愛護法関係を詳しく説明してもいいのでは、と感じました。
申請・許可のハードルを高くすれば、起業の妨げとなりますし、かといってこのままでは、動物の不法遺棄など取扱業者の違法行為に対する抑止力はほとんどないと感じます。実際、夜8時以降も子犬・子猫を販売している店舗もありますし、標識をきちんと記載していないHPも見受けられます。何とも悩ましいことですが、やはり動物に係る方々の良心・モラルに頼るほかはないのでしょうね。
最後に、今回の記事がペットシッター開業を目指す方々のみならず、一般の愛犬家・愛猫家の方々にも動物取扱業についての知識を深めて頂くためにお役に立つことを祈って。
Eデュケーション・コンソシアム 合同会社 代表 玉城 和幸
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